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地産地消と本物への探求に挑戦し続ける弓削多醤油さん

こんにちは。

上級認定講師の作間由美子でございます。

 

10周年記念イベント第3弾は、埼玉の老舗蔵元の弓削多醤油4代目当主弓削多洋一さんをお迎えして、お醤油についてとことんお話をお聞きいたしました。

協会のベーシック講座ではお醤油教室がありますが、醤油を自前で作るというのは本当に稀なこと。

それは醤油麹という作るにも保存するにもデリケートな麹を使用し、長期熟成の間の変化にもしっかり付き合っていかなくてはならないからです。

また日本各地に醤油蔵はありますが、昔、醤油作りはたいへんなので生揚げ醤油までは各県一か所で作り、それ以降の工程を各蔵で行うようにというお達しもあり、その方法に切り替わっていきました。そのため現在麹から作っている蔵は約10%しかありません。弓削多醤油さんも希少な蔵の1つです。その頃の時代の流れに乗り遅れてしまった蔵が木桶づくりのまま今日に至ったのですと謙虚におっしゃっていました。ヤマロク醤油の山本さんの話と共通項ですね。

今回は最近海外にもお持ちになる醤油搾りの舟をもってきてくださり、講義をしながら諸味を搾るというパフォーマンスも。

弓削多さんのこだわりは材料です。

埼玉は流石に海なし県のため塩は無理ですが、仕込み水は秩父の地下水、主原料となる大豆と小麦は埼玉産なのです。

しかも希少な有機大豆で醤油をつくったり、無添加・無農薬・無化学調味料で有機JAS認定商品を開発したり企業努力が半端ない。最近、砂糖不使用の「有機だしつゆ」がyoutube で紹介されてバズっているそうです。

海外への販売にも勢力的で、先日はサンフランシスコでシェフ向けにイベントしてきたとか。これからもどんどん海外に出向くそうです。それが社員の喜びにつながっているとのこと。職人さんも励みになるでしょうね。

来年100周年を迎えらるそうで、埼玉の杉で木桶を造るそうです。

それもみんなで作りたいと嬉しい意気込みをお聞きし、受講された方々もやる気に満ちていました。

 

 

ところで、丸大豆醤油って、てっきり大手さんのブランドかと思いきや。埼玉県の蔵元さんが発祥だそうです。

ご存じでしたか? 大手さんがブランドを確立してくれたことで広がったそうです。

 

試食は、きゅうりに醤油もろみをつけて。そして搾りたての生揚げ醤油はご飯にちょろっとかけて。

とっても美味しい!

 

最後に創業100年の決意表明を共有くださいました。

1.安心安全な日本の味「弓削多醤油」を埼玉から世界へ!

2.100年後も醤油作りを続けるために、伝統を守り、楽しい蔵にします!!

3.「おいしい」のために、お客様も蔵人も満足する醤油づくりを行います❣

 

以前、協会で発酵ツアーを開催し、醤遊王国も訪問したことがありますが、

醤油製造の一環を体験させてくださるとーても楽しいところでお勧めです!

常に先を見ている4代目の意気込みに、感動せずにはいられない時間でした。