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発酵コラム 特別編
皆様こんにちは。
上席講師の藤本倫子です。
令和6年1月1日、能登半島地震が起こりました。
私だけでなく皆様にとっても、穏やかなお正月ムードが一変してしまったことはいうまでもありません。
「能登地方」は私の発酵人生の中で、初めて発酵ツアーとして伺った場所でもあります。
酒蔵、醤油蔵、魚醤、味噌蔵、熟鮓、そして輪島の朝市など発酵食品を学ぶ上でも欠かせない地域です。
能登という場所はその後もご縁があり何度か行く機会があったのですが、
正直、ニュースを見る度に
信じられない思いでいっぱいでした。
そして実は、日本発酵文化協会では今年(2024年)の秋ごろに
能登発酵ツアー(金沢も含む)を開催しようと
以前からの企画を進めようとした矢先のタイミングでした。
コロナ禍の2020年に
能登や金沢を視察し、ツアープランも考えていました。
視察した際はコロナ禍でしたが、蔵元の方々は快く受け入れてくださり、
色々な話もお聞きして「コロナがもう少し落ち着いたらぜひ」とおっしゃってくださっていただけに、元日の衝撃は言葉になりませんでした。
ツアーで回ろうと思っていた蔵元は、
建物が半壊のところ、発酵中のものはなんとか無事だったところ、
蔵が全壊してしまったところなどもあります。
また、企画していた発酵ツアーでは、
醤油もろみの櫂入れを体験させていただこうと思っていた
谷川醸造さんの醤油蔵の建物が全壊してしまい、
発酵中の 醤油もろみも木桶も全て
たった一瞬で崩れてしまいました。
120年余り、能登の醤油で親しまれてきたお醤油です。
さくら醤油は地元の味と言っても過言ではありません。
私は初めて能登に行った際に、
こちらの木桶仕込み醤油の味わいに感銘を受けました。
勿論簡単にできることではありませんが、
出来る事ならぜひ再建して欲しいと心の底から願っています。
私が今直接行っても何もできることは無いですが、
能登が復興できるように、応援していきたいと思います。
もし、復興を応援したいけれどどうしたらよいか迷われている方は、
こちらが谷川醸造さんの直接のクラウドファンディングですのでご覧になってみてください。