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発酵コラム⑥東京オリンピックとナチュラルチーズ

皆様こんにちは。

上席講師の藤本倫子です。

 

2020年東京オリンピックは来年へ延期となりました。ふと、前回の東京オリンピックは何年だっただろう?と思い調べたところ、「1964年(昭和39年)」56年前だったのですね。。。

この1964年のオリンピック時、発酵業界にも新しい出来事が起こっていたのです!

皆様はご存知でしたか???

 

【藤本発酵コラム⑥】

前回の東京オリンピックを機に、始まったことです。

なんと、フランスのナチュラルチーズが空輸されることになったのです!

このナチュラルチーズを最初に売り始めたのが、東京青山の『紀ノ国屋』さんです!

船便では運べなかったソフト系のチーズや、様々なタイプのヨーロッパ産のチーズがホテル、外食などでも提供される様になりました。ただ、すぐには売れず、徐々に浸透していったそうです。それから56年経った現在では、チーズ輸入量は毎年増加傾向にあります。

 

チーズについて時代の流れをみると、

1970年代 ピザブーム(シュレッドチーズが流行る)

1990年代 “ティラミスブーム”は記憶に残っている方も多いのではないでしょうか(私はよく食べました!)

 

この様に、オリンピックをきっかけに世界の発酵食品が日本へ入って来たなんて面白いですよね!

 

さて、日本の発酵食品は基本的に穀物からつくられるものが多いのですが、

「チーズらしきもの?!」として、初めて記録に残されているものがあります。

それは【蘇(そ)】という食べ物です。

文武4年(700年)頃のお話です。インドの白牛を房総半島に牧場を作って繁殖させました。この白牛の牛乳と和三盆を煮詰めて作ったものが【蘇(そ)】です。

(偶然ですが2ヶ月位前に、テレビ番組でパティシエの辻さんが再現で作られているのを見ました。この白牛は現在日本にいません。現在日本で手に入る中で白牛と乳質の似ているものが、“ガンジー牛”の乳だそうです。ガンジー牛も現在では日本に100~200頭程度しか飼育されていないとのことですが、実は私、以前ガンジー牛に会った事があります(笑)

それで今回は、ガンジー牛の写真も載せております。新潟県長岡市にいたミチルちゃんという名前の牛でした。懐かしい。。。)

 

話がそれたので、戻します。

その【蘇(そ)】というチーズらしきものが日本の歴史上、一番初めの記録に残っているものです。恐らく乳酸菌などは使っていないものと思われるので、現在の発酵の定義からは外れるかもしれませんが、これはこれで面白いと思います!

新型コロナウイルスの影響で3月頃から学校が休校になり始め、学校給食の食材として牛乳もたくさん余ってしまうため、なんとか無駄にしたくない!!!というニュースが流れました。

この時、【蘇(そ)】を作ってみよう!と色々なところでレシピが紹介されました。

お家で過ごす時間の長い現在、昔の文献を参考に日本人がどんなものを食べていたのか試しに作ってみるのも良いかもしれません。

 

個人的に、フランスチーズのモンドールとラングルというチーズが大好物です!

冷蔵庫の常備品はクリームチーズですが(笑

 

以前に比べるとスーパーのチーズコーナーも取り扱われるチーズの種類がかなり豊富になりましたよね。皆さんも手に入るチーズと様々なものの組合せを是非楽しんでみてください。