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酒蔵見学に行ってきました~神奈川県 中澤酒造~

こんにちは。発酵ライター、発酵プロフェッショナルの、高橋佳永子です。
 
 
先日、友人に誘われて、酒蔵見学へ行ってまいりました。
場所は、神奈川県松田町にあります、中澤酒造さんです。
 
中澤1699 (2)

 
創業から約200年ともあって、昔からあるような佇まいの建物が出迎えてくれました。
 
中澤1700 (2)

 
 
お酒の名前は松みどり
ここでのお酒の仕込みは11月~4月の間に行われるので、仕込みの時期以外に、今回のように酒蔵見学を随時させてもらえるそうです。
 
 
蔵の中に入ると、まずはじめにこんなものが出現しました。
 
中澤1691

 
なんでしょう?
地下に通じる、入り口でしょうか?
そんなことを妄想していると、女将さんから、昔、石炭を使っていたので、それが残っているの。(ちなみに当然ながら、今は使われていません。)ということを聞きました。
 
しかし、こういう、昔からあるものって、どうしてこんなにもワクワクした気持ちにさせてくれるのでしょう?あるだけで、カッコいいです。
 
 
そして、その後ろにあるのがコレ。
 
中澤1692
 
これを使って米を蒸すそうです。
 
中澤1693
 
ほら、こんな風に。
この蒸した米に麹菌をまいて、麹が作られます。(そういや、麹室のこと、聞かなかったなぁ。)
 
中澤1697 (2)
 
 
 
この蔵では、酒造りの時期になると新潟等から杜氏を呼んできて、そうして酒の仕込みが行われているそうです。
 
 
酒蔵では、酒造りをする前には、神様にお願いする。という習慣が昔からあるそうで、それは、良いお酒が出来ること以外にも、無事に酒造りが終えられますように。という意味もあるそうです。
 
お酒造りは、死とも隣り合わせ。全国には、仕込み途中で樽の中に落ちてしまうという事故が時々あり、そういう場合、仕込み中のお酒の中には二酸化炭素が一杯なので、呼吸が出来ずに亡くなってしまう。のだそうです。
 
そういう話を聞いて、改めて、お酒造りは命がけの一発勝負、生き物と酒神様と人間の賜物なのだということを学びました。
 
日本人は元々、生き物とも、目に見えない世界とも、繋がりを持っていた民族なのだということを感じました。凄いなぁ。
 
 
 
さて、そんな思考モードになった後にはとにもかくにもお酒を実際に体感しないとね(^^♪
というわけで、試飲です♫
 
中澤1702 (2)

 
 
蔵の若旦那から、丁寧に説明をしていただきました。
 
中澤1701 (2)

 
 
 
いただいてみると、少しずつ、香りや味が微妙に違うっていました。
同じ銘柄で利き酒って、普段はなかなか出来ない体験です。う~ん、贅沢!!
 
他にも、桜から酵母を採取して、その酵母で出来たお酒なんかも新たに開発中のお酒なんかあり、それら面白いお酒もいくつか試飲させて頂きました。私は、ここには載っていないですが、濁り酒を買って帰りましたよ。
 
 
いやぁ、こんな風にゆっくり酒蔵見学をしたのは初めてなので、とても良い経験をすることが出来ました。
誘ってくれた友人は勿論、中澤酒造の皆さま、ありがとうございました!