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フルーツぬか漬け【特別講座】
日本発酵文化協会・特別講師の香坂つぐみです。
7月8日に『フルーツぬか漬け』の特別講座を開催させていただきました。
午前午後共に沢山の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。
フルーツがぬか漬けに?と思われるかもしれませんが、今回の講座は、ぬか床自体は普通のぬか床でを作り、
漬ける素材を野菜だけではなく、フルーツを漬けてみるという講座でした。
なぜそんなことを?と思われるかと思いますが、フルーツのぬか漬け美味しいんです。
そして、フルーツをぬか漬けにすることで、ぬか床に糖分が行き渡り、ぬか床が元気にもなります。
今回のぬか床は、精米したての魚沼産コシヒカリの生米糠を使い、ぬか床を2kgお持ち帰りいただきました。
市販の米糠は、流通時に米糠が痛んだり、製品が変化したりしないよう加熱殺菌している『いりぬか』で、米糠の酵素や米ぬかの菌類は失活しています。
なかなか手に入らない生米ぬかで作ったぬか床は、香りも良く酵素の活性も良いので、
この季節は1週間くらいで本漬けが出来る様になります。
夏は、野菜を沢山漬けるとぬか床も疲れてきて、水が出たり、酸っぱくなったりしてきます。
そんな時に糖分のあるフルーツを漬けてみると漬けたフルーツも美味しく、ぬか床も元気を取り戻します。
水がでていれば、ドライフルーツのイチヂクなどをいれると、水分を吸収しふっくらしたイチジクのぬか漬けを楽しめ、
米ぬかの色が悪くなってしまったらリンゴなどを漬けて改善させます。
疲労回復には甘いもの!人間と似ていますね。
今回のご試食は、フルーツのぬか漬けと野菜のぬか漬け、アレンジとしてドライフルーツのぬか漬けムース、ぬか漬け野菜のマリネなど、ご紹介しました。
ぬか漬けは、そのまま食べるだけでも腸内環境を整え、長寿菌である酪酸菌も豊富であり、免疫力アップが期待できますが、
マリネにしたりデザートにする事で、日常の食生活により取り入れやすくなります。
伝統食品であるぬか漬けを、現代の食卓にオシャレに取り入れられる『フルーツぬか漬け』!
是非、この夏、いつものぬか漬けにフルーツを加えて、楽しいぬか漬けライフを楽しんでいただければと思います。
次回は、発酵ジンジャエールを作ります。季節に合わせて楽しむ発酵生活をお伝えしていきたいと思います!
講座を受講者の方からいただいた感想をご紹介しております。
次回開催の際の参考としてご覧ください。