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ソテツ味噌

沖縄県や九州南部に生息する南国らしさを醸し出す「ソテツ」

あれを見ると、あぁ〜南国に来たなぁ♪と思います

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そんなソテツから味噌が造られてるってご存知ですか?

 

通常味噌は大豆や米が主原料となりますが、

ソテツ味噌はソテツの実の部分を主原料として仕込みます

それも凄いのはソテツの実は強い毒素を含んでいるので

味噌仕込みの行程の前に実の毒抜き作業が必須となります

 

毎年10月頃に収穫されたソテツの実を割って、1ヶ月干し、その後1週間ほど水に漬けた後、更に干します

この作業だけで1ヶ月半はかかりますが、その後にようやく米と一緒に蒸して麹を漬けて発酵

販売されているソテツ味噌はなんと最低でも2年以上かけて発酵させているそうです

 

発酵によって色が赤みそのように濃い茶色に変化

沖縄在来の豚肉おあわせた油味噌や鰹節と味噌をお湯で溶いた「カチューユ」には欠かせない食材です

 

しかしなぜ先人は毒素の強いとわかっているソテツの実を食べようと思ったのでしょうね?!

しかも干して洗って干して発酵・・・そうすれば毒素が抜けることを知っていたのが驚きです

今と違い作物の少ない時代に貴重な食材だったそうです

庭に植えているソテツの木の本数でお金持ちかどうかがわかる程、

ソテツの木は大切にされていたようです

味噌だけではなく実を粉にしてお米代わりに食していたそうですから主菜〜調味料にまで変身するソテツ!

 

まだまだ知らない発酵食品がありますね〜

 

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発酵する晩餐より〜庄内仔牛の沖縄ソテツみそと赤ワイン煮込み〜

ソテツのように毒素を分解する発酵を「解毒発酵」と呼ぶそうです

シアワセ料理研究所 発酵マイスター

コウジ