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またひとつ寺納豆が…

メーカーや地域、商業施設の名物やメニューを作っている、発酵プロフェッショナルの白瀬です。
発酵食品の中で最も好きなものは寺納豆です。
これは別名 唐納豆、塩辛納豆、浜納豆とも呼ばれ、いわゆる現代のネバネバ糸をひく糸引き納豆と違い、大豆と塩と水と麹により作られています。
名の通り、唐へ修行にいった僧侶により、作り方が伝来され、お寺の修行として、寺納豆作りが行われていました。
足利尊氏、豊臣秀吉、徳川家康ら歴代将軍により愛されたと文献に残っています。
ということで、京都、奈良、静岡で作られていて、お寺をめぐり集めたことがあります。
実際に、天龍寺納豆は5年ほど前に参道に1店舗を残すだけになっていましたが、訪れたときには廃業された後でした。
そしてまた…。
法林寺納豆さんです。静岡駅のお土産売り場からなくなり、もう入荷しないとのことで、少し遠いのですが、浜松までいってきました。
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呼び鈴を鳴らして、法林寺納豆が欲しいことをお伝えすると、先日でやめてしまい、在庫はもうなくなってしまったとのこと。
実は静岡駅で私はひと月ほどまえに5つ購入していました。それが最後の在庫になるだなんて思いもよりませんでした。
同じ名前でも、味も香りもまったく違います。なんとかこの糸を引かない方の納豆を残したいと活動していた私にとっては寂しい限りです。
好きで遠方よりお取り寄せしてくれる方もいますが、時代も変わり、歳もとりましたから…とお話しておられました。
整腸効果も高く、常温保存可能な発酵食品。出張には欠かせません。今もなお、お寺で作られている寺納豆は静岡の大福寺、京都の大徳寺、一休寺で作っています。是非お近くまで行かれた際はお手にとってみてください。
静岡では浜納豆と呼ばれ、比較的手に入りやすい、メーカーさんが作られている商品もあります。県下の大きなスーパーやお土産屋さんにあります!