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日本の発酵は、なぜエコなのか?エコプロダクツ2015
日本最大級の環境展示会『エコプロダクツ2015』に参加してきました!
発酵プロフェッショナル 発酵ライター 浅川 つぐみです。
環境問題や持続可能な社会づくりに向けた最新のソリューションが集結しました!
日本発酵文化協会は、『日本の食ゾーン』という場所で、
日本の発酵を次世代に繋げられるように、八海山の甘酒を振る舞い、塩麹で漬けたお野菜などを試食にお出しし、レシピ本の物販や教室パンフレットのお渡しなどをして、日本の発酵を次世代に伝える教室をしていると、アピールしました。
会場は、お客さんがとても多く、ドタバタでしたが、「昔、甘酒を、母が作ってました」とか、ご年配の方が、ご自身のお宅のご自慢レシピを教えてくれたりとか、甘酒を知ってる方には、懐かしく思っていただき、知らない方には、「お砂糖なしで、こんなに甘いの?」と驚かれたり、「美味しい~」と言っていただいたり、『発酵』というものを、皆様に再発見していただいたり、初めて知っていただいたりしました。
私達は、先生方が1日に2~3回、塩麹の作り方のデモンストレーションされたので、お手伝いさせていただいたり、
外国人ガイドの方がいらして、「発酵がなぜエコなのか」の説明をしてほしいと頼まれたり(翻訳マイクがありました)、とにかく大忙しで、貴重な体験をさせていただきました。
日本の食ゾーンには、発酵の他にも、お味噌や鰹節、こんぶやおむすび、お箸など、日本の食には欠かせない物ばかり、私自身も、『和』というものの良さを、再確認させていただきました。
日本の発酵は、なぜエコなのか考えました。外国人ガイドの方にお話ししたことなのですが、
私は普段、協会では、糠床のワークショップをさせていただいていますが、ぬか床に関して言えば、江戸時代に精米技術が発達し、米ぬかが、沢山余ってしまい、あまった米ぬかの有効利用として糠漬けが登場したこと、そして、白米を食べるようになった日本人は、ビタミンの欠乏で脚気が流行りましたが、ぬか漬けを白米と一緒に食べる脚気が改善され、お医者さんがいらなくなったこと。また、日本の漬け物は、素材の野菜を捨てるところなく、すべてを食べれるようにする事など、エコでいっぱいだな~と改めて気が付いたイベントでした。
3日間の色々なゾーンで、様々な形のエコが提案され、沢山の方がいらっしゃり、日本のエコに対する意識の高さと関心の高さ、エコに向かうパワーなどを感じました。
そのパワーの発信源の一つに、今回なれたことを、とても誇らしく思います。