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酒造り視察&体験ツアーin笹一酒造 に行ってきました。

こんにちは。
発酵ライター、発酵プロフェッショナル 高橋佳永子です。
 
このコラムを書いている正に今日、山梨県大月市にあります、笹一酒造さんへ行ってきました。
 
実は今回の見学は、単なる酒蔵見学ではなく、日本酒をキーワードにした、大月市の町おこしの一貫として、笹一酒造さんの協力の元、大月短期大学のゼミで取り組まれている、環境交流型の体験プログラム として、数カ月のプログラムの一部となっております。
 
内容は、日本酒に使う米の稲刈り体験から始まり、酒造りに使用する水の水源の視察等、数回に分けて、日本酒が出来るまでが体験できるもので、今回は、酒造りの視察&体験ツアー というわけなのです。
 
さて、どんな一日になったのか、レポートしてまいりたいと思います。
 
 
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朝9:30、山梨県、大月市、笹子駅に到着しました。
物凄く眠い!そして寒い!!
 
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笹一酒造さんは、駅から徒歩5分程の場所にあります。
かなり大きな酒蔵のように感じました。
 
午前中はオリエンテーション&講義です。
 
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自己紹介をした後、蔵の方から、日本酒の作り方や、こちらで作られているお酒、『笹一』についての説明などを聞きます。同時に、笹一の試飲も(#^.^#)
 
その後、大月の学生さんたちと交流、お昼ごはんを食べた後、いよいよ酒造りの視察の始まりです!
 
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日本酒造りというえば神棚。
酒造りは命がけ、そして、最終的には神頼みだからなのでしょう。
これは、どこの蔵でも必ず見る光景です。
 
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精米機は撮り忘れたようなので、洗米器。
日本酒は、米を精米する度合いによって、大吟醸、吟醸、本醸造など、同じ銘柄でもいくつかの種類のものを作ることが出来ます。
 
で、精米した米を洗った後は蒸し器へ。
 
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隣では扇風機が回っています。
 
蒸した米の後は、これら一部の米で麹を作ります。
 
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白い布の中に、麹たちが!
このように、作っている最中の現場を視察するのは今回が初めて。
徐々にテンションが上がっていきます。
 
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こちらは、酒母といって、麹・蒸米・水を合わせたもの。ここでたっぷり酵母を増やしておくそう。中を覗くと、プクプクと気泡が出ていました。
 
そしてコレ!!
 
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これらタンクの中に、酵母がたっぷり作られた酒母と、蒸米の一部、水を更に合わせたもの(醪)が入っているのです!!これを櫂入れして、醪の中の酵母を増やしていきます。
 
これを3回に分けて行うので三段仕込み と言われています。
 
実際に、上って、櫂入れ体験をさせてもらいました!
 
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このタンク、実際はかなり大きくて、高い!
櫂入れをしてみると、思いの他深いので、のぞき込んだら落ちてしまいそうな、ちょっとしたスリルがあって、この時が一番心躍っていました(^.^)
 
この経験が出来るとは思わなかったので、とても感動しました!!
 
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最後は圧搾機
この網戸みたいなのに袋をつけて、両方からはさむと、酒粕が残り、下から濾された原酒が出てくる。
という仕組み。
 
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ここから出てくる。
 
 
実際に、日本酒の作られているところを見たのは今回が初めて。まして体験することができるなんて思ってみなかったので、とても満足です。
 
 
今回の体験プロジェクトはまだ実験段階だそうで、これから観光用のプロジェクトとして形を作っていく予定なのだそうですが、地域を盛り上げる為に日本酒。というのは、お酒を学ぶと同時に、その地域の水や稲作とのつながりを知るのに丁度良い題材だと思いました。
 
最後に、搾りたての酒粕も頂いて、大満足の1日となりました。
 
 
さて、これまで数カ月間、日曜日に私が担当していたコラムは今回で終わりとなります。次回からは、また新たな発酵ライターが面白い記事を書いてくれるはずです(^^)
 
コラムを担当するようになって、酒蔵見学に行ったり、積極的に発酵生活を送ることができました。
 
今後も、自分なりにズボラ発酵暮らしを続けていきたいと思います。
 
それでは!