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ヨーグルトメーカーを使った【水豆豉】の作り方

いよいよ私、コウジ担当の発酵コラムも残すところ2回となりました
 
本日は“日本のホンモノ”からは少し外れてしまいますが、
中国 四川の伝統的な発酵食の作り方をご紹介したいと思います
 

みなさまは

『水豆豉(みずとうち)』って聞いたことありますか?

 
 
中華料理を作る方なら『豆豉(とうち)』はご存知かと思います
 
 
原材料が黒豆なので、
それを乾かして萎んだしたような地味〜なお見た目ですが(笑)、
味噌と醤油の間の子のような、
なんともしっかりしたコクのある、個性が光る発酵調味料ですね★
 

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豆豉


 
 
 
 
 
 
四川料理には様々な料理に使われており、
みなさん大好きな麻婆豆腐にも入っています
 
豆豉をこよなく愛す私は、ある時
“豆豉を自分で作りたい!”と思ったのですが、
作り方を調べてみるも、なかなか条件が整わないためあえなく断念・・・
 
そのとき偶然見つけたのが「水豆豉」の存在でした
 
“豆豉”とつくならきっと美味しいはず!!!
 
そんな想いで作ってみるも、何度も失敗・・・(;へ;)
 
 
そしてやっとの想いでオリジナルで作っていらっしゃると言う
福岡の中華料理屋さんを見つけ出し、
不躾とは思いつつ、ダメもとでお電話をし作り方のコツをお伺いしました
 
 
偶然にも料理長がお電話に出てくださり事の経緯を話すと、
快くレシピを教えてくださいました!
(その中華料理屋さんにはいつかお邪魔したいと思っています)
 
 
失敗なく作るために大切なのはやはり温度管理とのこと
 
そこでヨーグルトメーカーを使うと、あら!簡単♪
こんな感じのできあがりです↓↓↓
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水豆豉(中国 四川の伝統的な発酵食品)


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【水豆豉の作り方]

《材料》

乾燥大豆  100g(煮た後の重量:240g)

大豆煮汁  160〜180ml

★塩  12g程度(煮大豆の5% ※煮汁は除く)

★赤唐辛子(小口切り)  1〜2本

★青唐辛子(小口切り)  3〜4本

★花椒(ホール)  1〜2つまみ

★生姜(みじん切り)  1片分(10g程度)

 

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《下準備》

A.大豆は分量の3倍の水に浸して一晩置く(冬場:18時間/夏場:12時間)
B.ヨーグルトメーカーの容器を熱湯で消毒する

《作り方》

①A.を水ごと圧力鍋に移し、豆が浸る程度まで水を足して煮る
(圧力がかかってから10〜15分程度加熱 ※大豆が手で簡単につぶれる程度の硬さが目安)
圧力が下がったら、豆と煮汁は別にして、煮汁は冷蔵庫で保存する

②B.に①の豆だけを入れ、ヨーグルトメーカー「30℃/48時間」にセット、発酵させる
発酵後は豆の周りに粘りが出て、下の写真のように多少白っぽくなる
(この時酸っぱい臭いがしたら腐敗しているので注意!)

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③②を熱湯消毒した別の容器に移し、冷蔵庫に保存していた煮汁を豆が浸るくらいまで加える(容器によるが、下の写真は170ml)
そこに★を全て加えてよく混ぜ、蓋をして冷蔵庫で1週間程度寝かせる

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完成後はそのまま食しても、
調味料として炒め物などに使っても美味!
 
香りが無いピリ辛で水分のある納豆と言う感じ
納豆の臭いが苦手な方でも食べられると思います
 
 
豆豉はスーパーでも売っていますが、
水豆豉は日本ではまだお見かけしない発酵食品ですので
 
よろしければお手製にてお試しあれ♪
 
 
追伸
お電話で快く教えてくださった料理長のお店は
「巴蜀」と言う店名で
福岡県福岡市博多区東月隈4-2-11-3にあるそうです
 

発酵マイスター コウジ