発酵プロフェッショナルで、フリーランスで食の商品開発をさせていただいています白瀬まゆ美です。
また前置きが長いシリーズでしょ？と思ったそこのアナタ。天邪鬼なのでたまに変化球で行きますのでお気を付けくださいませ。今回はクイズからスタートです。カワチと聞いて最初に何を連想しましたか？
◇大阪の河内
◇茨城の河内地区
◇戦艦
上記３つまではごくごく一般的です。
◇河内家菊水丸さん
世代がバレますので以降お気を付けください。
◇アスペルギルス
この言葉が最初に浮かんだアナタはもうかなりの発酵通です！！
これは発酵ブログですので、もちろん今回の主役はアスペルギルスカワチつまり白麹菌にまつわる発酵ツーリズムです。
アスペルギルスカワチは河内源一郎氏が発見したことから名付けられました。
河内氏は現代焼酎の父と呼ばれています。現代では焼酎ブームが訪れ、日本国中の人々が芋焼酎を楽しむようになりました。しかし、九州地方で作られていた昔の芋焼酎と言えば、独特の癖と香りがあり、誰もが楽しめるものではありませんでした。その独特な香りこそ芋焼酎を造る際に種麹として「黒麹菌」が醸し出す香りでした。
しかし、河内氏は黒麹菌のアルビノ種を発見し培養に成功。それがアスペルギルスカワチなのです。アルビノ種ですので和名が白麹菌なのです。それで作った焼酎は独特の香りが強くなく、誰にでも楽しむことができるフルーティーで良い香りだったのです。
河内氏は大蔵省の役人として赴任地の鹿児島でこの河内菌を発見しましたが、46歳で退官すると、鹿児島県清水町で麹菌を製造販売する河内源一郎商店を創業しました。
実は今もそのお店は河内氏の意思を受け継ぎ、残されており、研究は今も続けられています。種麹屋さんとしてだけでなく、霧島ビールの製造やレストラン経営等鹿児島で様々な事業を行っています。
ここが鹿児島空港から車で1分の鹿児島発酵ホットスポットです！！！

 
 
 
 
 
 
 
 
バレルバレーという施設内にまさに樽型の建物があります。この中で河内氏についての見学スポットができており、試験用に自社開発している焼酎や麹商品の試飲販売をしています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
実はここで販売している焼酎は酒店には卸していません。種麹屋としてお客様である酒造メーカーさんのお商売を邪魔してはいけないという姿勢から、自社のネットと店頭での直販のみとなっています。すごく変わった焼酎がたくさんあるので、焼酎がお好きな方はぜひドライバー同伴でお伺いください。
ちなみに発酵マニアのみなさん。種麹小分けしてくださいます。水を入れるのみの塩麹もあります。さらにカワチ菌の甘酒麹もあります！！！
施設情報はコチラ。
http://praha-gen.com/page-926/
遠くてすぐには行けないよ～（涙）という方はネットショップへ。
http://www.shochu-net.com/fs/shochunet/c/
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