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手作り豆腐餻

はじめまして。発酵マイスターの唐木るみです。

中1の娘に小4と来月2歳になる息子の3人の母です。

仕事をしているので、1週間に1度、お野菜の届く日は、お料理デー。
保存食や発酵調味料作り、また毎日のお弁当の準備をしてしまいます。

日々の家事を
いかに手早く、手を抜くか、出来れば栄養豊富で、お安く・・・と常に頭はフル回転。

発酵との関わりは小さい頃からで、塩辛や糠漬け、粕漬、魚介類の肝が大好きな子どもでした。絶対に将来お酒好きになる(笑)と言われて育ちました。
発酵食品とお酒は相性がとってもいいのでついついお酒に合わせておつまみ、おつまみに合わせてアルコールを選んでしまいます。

発酵というと食品のイメージが強いですが実は洗剤やシャンプー、お化粧品などの日常品や
生ごみ処理、お花やお野菜の肥料などなどともとっても関わりが深いんですよね。

空気も、水も食べ物も・・・生きているものに囲まれて暮らすことは本当に心地よいこと

だと感じる今日この頃。何故そう思うのか、感じたことや体験したことも交えて
書いていきたいと思います。
今日から3か月の間、金曜日を担当することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 今回は私にとってなくてはならない沖縄の伝統発酵食

「豆腐餻(トウフヨウ)」について

ご紹介しますね。
豆腐餻は沖縄の島豆腐、紅麹、米麹を使って、発酵・熟成させたものですが、一度手作りしたら
もうやみつきです。
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豆腐餻は中国の「腐乳(フールー)」が起源であると言われている、琉球王朝時代に伝わった豆腐の発酵食品。現在も沖縄を代表する食品の一つです。
見た目は瓜二つでも味はまるで違い、沖縄の気候と地酒である泡盛との融合の中で生まれました。
そう、発酵のすてきなところは美味しくて、栄養価も高い、保存性が高い!ということはもちろん、それぞれの土地でとれたものが、その土地の気候や作物とのコラボで生まれ、
さらに時代に合わせて形が変わったりするところ。
伝わり方も熟成・・による感じでワクワクします。
濃厚でクリーミーな味わいから東洋のチーズ、ウニの様とも言われていますが、家で好みの味のものが出来上がった時にはちょっと感動でした。
ちなみに、赤い色は紅麹の天然色素です。紅麹は中国では伝統的な健康食品で、2000年以上にもわたって食事として食べられてきたようです。中国の古い書物「本草網目」には、紅麹は消化を助け、血の巡りを良くし、内臓を強くする効能があると書かれていて、漢方薬として利用されてきました。
コレステロール値、血圧、中性脂肪を下げる効果もあると言われているので、
現代人に必須の栄養素かもしれませんね。

では作り方をご紹介♪

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①紅麹を泡盛につける
②米麹と紅麹、泡盛、塩を容器に入れる。
③塩加減は好みの味で。この漬汁(もろみ)が美味しければ、出来上がりも美味しい♪
④そこに半日干した木綿豆腐を入れる。
 
⑤常温で熟成させるKIMG1052
*2週間くらいで食べられるようにはなりますが、1か月くらいで紅麹の色がほんのりお豆腐にうつり、ねっとり豆腐餻らしくなってくるのは、2か月目くらいから。
 
写真は6か月目のもの
日を追うごとに角がとれたまろやかな味わいに。
手作り豆腐餻の何が一番良いか!
といったら、まず経済的。
市販品は、高くて毎日食べるのは難しい。またよく成分をみないと食品添加物の多いものも結構あるのでご注意を。
そして何より漬け汁をお料理にバンバン使えるのもいいところ。
スープやパスタ、ソースの隠し味に。豆腐餻をすり鉢ですってマヨネーズ代わりに。
塩麹、醤油麹と同じく我が家のキッチンになくてはならない強い味方です。
ぜひ、お試しくださいね。
来週は、「豆乳ヨーグルト」をご紹介します。