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寺納豆

初めまして、発酵プロフェッショナルの白瀬まゆ美です。
食の仕事はメーカーさんとの商品開発、調味、そして、ホテルメニューの監修等をしています。
日本発酵文化協会で実施している発酵プロフェッショナルの資格取得の際に、授業中に寺納豆について学ぶ時間があり、試食が出ます。そこですっかり寺納豆の虜になってしまいました!
納豆と言えば、ネバネバ糸をひく糸引き納豆が現代のメジャーですが、歴史上では納豆界の先輩で、寺納豆は納豆菌で発酵している訳ではないのでネバネバはありません。。
寺納豆は、いくつか呼び名があり、塩辛納豆、唐納豆とも呼ばれ、唐から鑑真和上や一休さんこと一休宗純禅師が持ち帰ったという諸説があります。お寺で今もなお作っているのは大福寺(静岡)、大徳寺(京都)。、一休寺(京都)です。それらはお寺の名前+納豆の名で親しまれています。
こちらが大徳寺門前にある大徳寺納豆各種です。各店舗で味が全く違います。
大徳寺
作り方は煮たり蒸した大豆にはったい粉をまぶし、榁に入れて、麹菌で発酵させます。発酵したものを塩水に浸して、馴染んだら、天日干しを繰り返します。混ぜる方法とそのままお豆の形状を残すために混ぜずに天日干しする方法と両方存在します。初夏から秋口までかかって仕上げます。
前置きが長くなりましたが、これ、将軍たちにも愛された発酵食品。ご褒美や参勤交代や戦の時に家来へ持たせていました。整腸や栄養剤としてかなり優秀です。
味は中国の豆鼓という調味料に似ています。日本の調味料だと固まった八丁味噌。そんな感じです。
で、どんなものなの?というとこちらは静岡の大福寺納豆です。お豆の形状をそのままに残しています。
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面白いのは、お味噌と同じで、1つとした同じ味がないこと。そして、ご長寿向けの発酵教室でも反響があり、便秘解消にかなりいいんです。1日1つぶ2つぶ食べるだけでOKですので、お困りの方、高価なものではありませんので、ぜひお試しを!発酵パワーで腸内環境改善です!!
~~発酵を現代生活に合う形で残していきたい~~
白瀬まゆ美(しらせまゆみ)
発酵プロフェッショナル、フードコーディネーター、フードアナリスト、ライター、メニュー開発、お土産開発、商品開発
白瀬まゆ美ブログ