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能登発酵ツアーでのミラクル

日本発酵文化協会@みさきのゑです。
現在、能登で撮影中カチンコ
来春公開予定のドキュメンタリー映画
一献の系譜(いっこんのけいふ)

能登杜氏の仕事や生きざまを記録。
一献とは『一杯の酒』また,酒をふるまうこと。
系譜とは『先祖から子孫に至る一族代々のつながり』
『師弟関係などのつながり』また、それを書き表した『図や記録。系図』
2/28に石井かほり監督のFacebookで
あと1週間滞在することになったという書き込みを見て、
私たちが能登に行く時にお会いできるかも!!
と淡い期待を抱いていました。
映画の立役者は日本酒を醸す『微生物』
微生物
発酵のスケジュールを立てるということは困難を極めること。
ご迷惑かと思いつつも、
能登に到着してから石井監督に連絡をしてみると、、、
『私は珠洲市の宗玄酒造さんにおります。
明日はバタバタで厳しいですが、
今日ならお目にかかる時間あるかなと』

なんとも嬉しいお返事ラブレター
しかもラッキーなことにその時、宗玄酒造がある能登町にいましたクラッカー
ミラクルでしょキラキラ
運転手さんに拝み倒しお願いお願いお願い
遠回りだけれどと言われながらも、「宗玄酒造」に向かってもらいました!
参加したメンバーは宗玄ファンだったり、
石井監督を応援しているメンバーだったので大喜びわーいわーいわーいわーいわーいわーいわーいわーい
お忙しい中、石井かほり監督がいらしてくれましたラブラブ
みんなで
まん中が石井かほり監督
パチリ
なんと、この日ミラクルが起こったと興奮している石井かほり監督。
なぜかというと、その理由はこちら
明日、勝負します
「20年間で初めてや!すまん!」と能登杜氏に言われた監督。
以下ブログより引用
結論を急ぎたくても、どうにもならないことがある。
そして、たぶんそれは、「物事にはしかるべき〝時〟がある」
ということに他ならないのだろう。
昨日の17時時点で私たちが帰る2日までには、
9割9分搾ることは無いと告げられた。
今年は大きくずれ込み、思うように酵母が動いてくれないと言う。
メインスタッフは、次の現場があるので2日には解散となる。
しかし、私は独り現場に居残ることに決めた。
急遽新スタッフに応援を頼む。しかし、撮影は5日から。
さて、もはや全く読めないその時がいつなのか。
新たなカメラマンを調達したものの、
その手前の3日、4日で搾りが終わってしまったら……。不安が募る。
どうか、間に合いますように……。スタッフ皆で神棚に手をあわせた。
そして、翌日の今日は映像スタッフが
杜氏のプレッシャーになりたくないと思い、
遠くからそっと見詰める程度の距離でいようと思っていた、
その矢先、
「明日、搾るよ!」と!!!
何をやっても動いてくれなかった酵母が、今朝になって動き始め、
ここに来て一気に理想の形へと変化して行ったのだそうだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私たちが伺ったとき、これを書いている最中でしたビックリマーク
興奮さめやらずアップ
『発酵が進んで、明日搾れることになったんです』とおっしゃる。
これぞミラクルキラキラ
石井監督の目はキラキラしていました目
お酒を搾るタイミングについては、
どれだけ大変かということを松波酒造さんで聞いたばかり。
ドキュメンタリー映画を撮ることは、
本当に大変なことですね。
自然が相手ならなおさら。
日本の文化を系譜すること、
伝統を記録すること。
ドキュメンタリーで残すという作業。
素晴らしいお仕事です。
昨年、和食が無形文化遺産になりました。
日本人が基礎としている「自然の尊重」という精神に則り、
正月や田植え、収穫祭のような年中行事と密接に関係し、
家族や地域コミュニティのメンバーとの結びつきを強めるという
社会的慣習であることから、
「無形文化遺産の保護に関する条約」(無形文化遺産保護条約)に定める
「無形文化遺産」として提案されたもの。
日本酒を造るということは、
精神だったり、
神事だったり、
家族との関わりだったり、
地域との関わりだったり、
文化を継承していくということ。
それは並大抵のことではありません。
無形のものだからこそ、職人の技だからこそ、
人が人をつないでいかなければ途絶えてしまう。
ただ単に「和食」というのは食べものだけではないわけです。
日本の文化そのものが『和食』というわけです。
発酵を通して日本の文化を、
社会的意義を勉強できることができてすごく良かった心から思いました。
なによりもこうやって発酵を通じて、出会えた人たちへ感謝。
私は海外で暮らしていたときに、
日本人として誇れることが言えませんでした。
なぜ外国人が日本に行きたがるのかわからない!とか
言っていました。
日本に住んでいたら日本が好きなのは当たり前ですが、
海外の人にとっては、物価は高いし、
特に東京は人は多いし、毎朝晩ラッシュだし。
富士山に登るのもラッシュ、、、
日本はなにも面白いところがないと思っていました。
でも発酵を勉強することにより、日本の良さが見えてきました。
麹を使った調味料がどれだけ日本人の身体を作ってきたか。
素晴らしい文化を正しく知って、いいものを摂取して、
死ぬまで健康でいたい。
発酵は素晴らしいドキドキ
いち日本人として発酵の素晴らしさをこれからも伝えていきたいと思います。
発酵を発見した先人たちに感謝を込めて。
そして石井かほり監督お忙しい中ありがとうございました!
来春に公開されるのを楽しみにしております!
私たちをお見送りしてくれた石井監督
石井かほり監督