ブログ
豆乳ヨーグルト★リベンジ★と家族の反応
ゲリラ豪雨の被害が相次いでいます。
雨の多い地域の方々、どうぞお気を付けください。
そんな私も帰宅時にゲリラ豪雨に襲われ
一瞬でびっしょりになった一人でございます。
風情ある日本の気候は、どうなってしまったんでしょう?
月曜日担当 発酵ライター 浅川 つぐみ です。
以前のライター記事に
豆乳ヨーグルトが酸っぱく出来てしまった記事を書きました。
今回は他の菌を入手したので、リベンジしてみました!
今回の菌はこれ

一つ目は、プロバイオティクスGBN1
![]()
乳酸菌とビフィズス菌から出来ています。
プロバイオティクスGBN1の主な乳酸菌は
ブルガリアヨーグルトでお馴染みの乳酸菌、
ラクトバチルス・ブルガリクス。
Lactobacillus bulgaricus
ビフィズス菌は
ビフィドバクテリウム・ビフィダム
Bifidobacterium bifidum
ビフィドバクテリウム・ロンガムなどです。
Bifidobacterium longu
ラクトバチルス属で、
前回のカゼイ菌は酸っぱいヨーグルトが出来ました。
この菌株には、
「コレステロールが気になる方は、
豆乳で発酵することをお勧めします」
と記載があります。
豆乳を発酵出来るということは、
食べられる豆乳ヨーグルトが出来る!ということですよね?
また酸っぱくなるかも・・・と思いつつ、
懲りずに豆乳ヨーグルトを試作しました。
もう一つはケフィア菌。
![]()
豆乳で発酵できますとは記載されていませんが、
こちらはラクトコッカス属。
ラクトバチルス属ではないので試してみる価値ありそうです。
ケフィア菌はヨーグルトと同じ発酵乳の仲間ですが、
ヨーグルトがバチカン地方の発酵乳で、
牛乳と乳酸菌だけで発酵する
単一発酵型の発酵乳であるのに対し、
ケフィアはコーカサス地方の伝統的発酵乳で、
牛乳を乳酸菌と酵母菌で発酵させる
複合発酵型の発酵乳なんだそうです。
こちらの乳酸菌の主なものは、
ラクトコッカス・ラクチス
Lactococcus lactis
ラクトコッカス・クレモリスなどで、
Lactococcus lactis subsp. cremoris
酵母菌は
サッカロミセス・セレビシエや
Saccharomyces cerevisiae
チゴサッカロミセスフロレンチヌスです。
ZygoSaccharomyces florentinus
そうです!
パンの酵母菌と同じサッカロミセス属です。
これは、興味深いですね。
この二つの菌株の違いは、発酵の温度帯です。
プロバイオティクスGBN1
![]()
40∼45℃に対して、
ケフィアの発酵温度は
![]()
20∼30℃と低く、室温でも発酵が出来ます。
豆乳ヨーグルトは両方で出来ましたが、
プロバイオティクスGBN1は前回よりは良かったものの、
やはり多少酸味があるヨーグルトに仕上がります。
ちょっと酸っぱいお豆腐のような味です。
こちらは有機豆乳を使ってみました。

ケフィア菌は、酸味が殆ど気にならないヨーグルトに仕上がりました。
食べやすいヨーグルトです。
こちらは紀文の豆乳を使っています。
紀文の豆乳はそのものが甘みがあってまろやかでした。
仕上がりの硬さは、
プロバイオティクスGBN1は焼きプリンのような硬さ。
ケフィアはとろけるプリンのような感じの食感に仕上がります。

好みや効能効果は、人によって違うので、
自分に向いているヨーグルト菌を見つけるのも楽しいことの一つですよね。
私にとっては、楽しいヨーグルトの試作でしたが、
ここでテスターの家族から思いがけない一言が!
「わざわざ豆乳を発酵させる意味って何があるの?お豆腐でいいんじゃない!?」
「あ∼!そうか∼!確かに∼!」(心の中の叫び)
家族にとっては、固まっている豆乳はお豆腐と変わりない食べ物で、
しかもわざわざ発酵させて酸っぱくして何の意味があるのかと。
そういうことなのでしょう。
ですが発酵は、微生物の作り出す酵素によって
その食材をより栄養価のあるものにしたり、
身体に良いものにする効果があるです!
毎回、酸っぱいヨーグルトや微妙な味のパンなど
試食してもらってる家族にくどくど説明する気も起らなく
笑ってごまかしましたが、
ここ一年は、誰も風邪をひいたり発熱したり
大きく体調を崩すことはしませんでした。
きっと家族は気が付いていないことでしょう。
コツコツと続けることって大切です。
発酵食品を理解してもらうということは、
目に見えにくいものだけに難しいですね。
身体にいいだけじゃなく、
最近の若者には味や見た目のインパクトも大事ですから・・・
発酵食品をメジャーなものにしていくという
道のりは長そうですね~(笑)
夏らしくスイカ酵母にしました。
お部屋が涼しげです(*^^*)

