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仕込んだ醤油を搾る
みなさん、日本発酵文化協会上級認定講師の作間由美子です。
いかがお過ごしですか?
秋も深まり朝晩の冷え込みも感じやすくなりましたね。
今年は暑かったので特にそう感じます。
私は能登から戻ったばかりなので、一足お先に「凍える」「底冷え」を体験してきました。
寒くなるときこそ美味しいものも出回るので、細長い日本列島ゆえの豊かな自然や気候に改めて感謝します。
ちょうど一か月前の10月1日に醤油搾り教室を開催しました。
10月1日は日本酒の日でもありますが醤油の日でもあるので、全国的にこの日はいろんなところでイベントは開催されているんです。なので、協会は年に1度の醤油を搾る日としました。
初めて醤油を仕込んだ人にとっては、「仕込んだはいいものの、これでよいのかしら?」と、約1年間ワクワクだけではない気持ちを抱きながら育てたことでしょう。
中には搾るタイミングを逸してしまい「時間が経ちすぎでもう食べられないのではないか」とちょっと諦め半分で問い合わせくださった方もも…。でもどんなに悩んだとしても、諸味のままにしておくよりも一気に絞ってしまった方が絶対にいいので背中を押して、お持ちいただきました。
味噌は自分で作ろうと思えば作れますが、醤油となるとなかなか難しいのです。
理由は醤油を仕込むために必要な材料が出回ってないからです。
このブログでも何度か書いていますが、醤油蔵さんでも、醤油の素となる醤油麹を自社で作っていなかったりしますのでとても希少なものなのです。
今回は発酵&熟成期間が1年弱~3年の諸味が集まりました。
ご自分とお仲間の諸味の違いはとても興味深いもので、色も香りも味も違います。
集まることによってこれらを比較できるのが楽しいですね。
そして試食。
搾りたての醤油は生揚げ醤油といって、食卓で使う醤油と一味違います。
フレッシュで優しく愛おしくなる味なので、みなさん最後には自前の醤油の味でホッとされます。
いかがですか? お醤油作ってみませんか?
最後に、醤油の搾りカスで調理した鶏胸肉は柔らかく、風味豊かでしかも簡単。発酵調味料は忙しい人の味方ですし捨てるところありません。
そして、醤油搾り教室は、来年は10月1日だけではなく4月6日土曜日にも開催することに決めましたので、今仕込み中の方は是非ご参加くださいね。