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国菌のちから

こんにちは。

上級認定講師の作間由美子でございます。

発酵協会の夏祭りのような講座といえば「手づくり麹教室」。

今年も2回開催させていただきました。

3日かかる作り方のポイントとなることを2時間で伝え、蒸し上がったばかりの飯に種付けし、あとの48時間は自宅で育てていきます。

発酵食品づくりは段取り8割というくらい下準備はとても大事。

つまりスタッフは前日からお祭りが始まっているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

麹づくりの醍醐味はなんといっても「育てる」です。

生まれたばかりの赤ちゃんを愛おしむように成長をうながします。

言葉ではなく熱で状態を状態を表現していくのが麹です。

そしてその成長を五感で感じ取ります。

 

麹は微生物(麹菌)と植物(米などの穀物)と動物(我々人間)が三位一体となって麹を作り上げていく様子を見ていくのは初心者なら誰もがドキドキソワソワ。

オンラインで行っているバーチャル合宿では、参加された受講者のみなさんが、麹が活発に活動していくことが分かるように小まめにチェックしていきます。

どのタイミングで手を入れるか、我慢するか体験していただきました。

その分、出来上がった時の喜びは感動に近い。たとえ失敗に終わったとしても愛おしくまたチャレンジしたくなるのです。

 

麹は手づくりに限るとは思いませんが、国菌とされる麹菌をしっかり認識していただきながら、この体験を通して職人のみなさまのご苦労、麹の素晴らしさ、奥深い日本食文化を感じていただけたら幸いです。

次回は来年の夏です。

楽しみにしていてください。