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発酵あんこと酒粕クリームパン講座

日本発酵文化協会・特別講師の香坂つぐみです。

7月28日麻生十番『千年こうじや』さんにて「発酵あんこと酒粕クリームパン講座」を開催させていただきました。

沢山のご参加をいただきありがとうございました。

こちらの講座は、4月から延期になっていたもので、沢山の皆様にお申し込みをいただき、午前の部・午後の部と2回の開催をさせていただきました。

今回の講座は、コロナウイルス感染拡大の予防の為、お席はきちんと距離を取り、

講師の私はフェイスシールドとマスクを厳重にし、マイクを用意していただき、衛生と安全に重点を置き開催させていただきました。

講座では、時間がかかりハードルが高いと思われている手作りパンを焼き、今話題の発酵あんこの作り方となかなか使い道がわからないという酒粕をクリームにしてパンを挟み発酵サンドパン作りました。

手作りパンは、発酵を促進させるために麹パウダーを加え、衛生と安全を考え手を汚さないようビニール袋を使って捏ねたものをフライパンを使って発酵させています。


そして、通常は2次発酵させるパン生地を1回の発酵で作り、フライパンで焼きました。
このような時期だからこそ、簡単・時短で作りやすい作り方をお伝えさせていただきました。

発酵あんこは、小豆と麹を発酵させ、さらに餡子として練り上げるという工程を取り、ノンシュガーでも自然の甘さがある餡子に仕上げました。

酒粕は、同量のぬるま湯で溶きペースト状にしたものに生クリームをブレンドしています。

出来立ての温かいパンに発酵あんこと酒粕クリームを挟んでご試食していただきました。

パンのイースト菌の発酵と麹の発酵、お酒の搾りかすである酒粕は微生物が生きていてゆっくり発酵を続けています。

3つの発酵アイテムが詰まった発酵サンドは、ウイルスも悪玉菌も寄せ付けない最強のおやつになります。

 

話題の発酵あんこは、発酵の他にもたくさんの効果が期待できそうで話題になっているような気がします。

・発酵効果で善玉菌による便秘解消効果

米麹は、発酵食品なので善玉菌が含まれており、腸内環境を整え善玉菌自体も取り込むことが可能です。

小豆の食物繊維とあわせて便秘解消効果などにも期待ができ、それに伴うダイエット効果も期待できます。

・小豆のビタミンB1による糖質の代謝促進・疲労回復効果

小豆は、ビタミンB1が豊富で糖質の代謝を促進し、疲労回復効果が期待できます。

米麹は、原料がお米で糖質が高いのですが、小豆の持つビタミンB1はその糖質の代謝を促進してくれて、糖の吸収を抑えることができます。

・小豆のポリフェノールによるシワやシミを防ぐ美肌効果

小豆は、抗酸化作用が高いポリフェノールが豊富なので、しわやしみを防いでくれる効果も期待できます。

身体の老化を引き起こす酸化も防いでくれるので、アンチエイジングにも最適な食品です。

・鉄分や食物繊維が豊富

小豆には冷え性や貧血を改善する鉄分も豊富で、ほうれん草の2.7倍の量が含まれています。女性には強い味方になってくれそうです。

また、小豆は食物繊維も豊富で乾燥の状態で100gあたり17.8g含まれており、食物繊維の1日の摂取目安量が男性で20g、女性では18gなので50g食べるだけでも1日の目標の半量を摂取することができます。

・利尿作用・・血液をサラサラ・・高血圧予防・二日酔い予防に

小豆には外皮に小豆サポニンと呼ばれる成分があり利尿効果があります。むくみを改善したり、小豆サポニンには血液をサラサラにする効果と二日酔いの解毒作用もあり、お酒を飲み過ぎた日にもおすすめです。

今回、コロナウイルスの影響で、講座に参加したかったけれど来られなかったというお声をたくさん聞かせていただきました。

次回は、発酵ジンジャエールとフルーツぬか床の講座になりますが、機会がありましたら発酵あんこの講座もできるといいなと思っております。

色々心配な世の中ではありますが、発酵アイテムを取り入れて元気にお過ごしください。