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”発酵”出張講座 in 月島佃中学校

発酵がきている!と思います。
認定講師の川村です。 こんにちは。

 

10月の定例会で横山理事長もお話していたように、dancyu、Discover Japan等の雑誌で”発酵”が特集されるなど、今きている!気がします。

 

月島にある佃中学校では、文化祭で2,3年生による”発酵”をテーマにした発表がありました。
文化祭に先立ち、まずは自分たちで夏から発酵について勉強を始め、夏休みの自由研究として発酵菌について調べてくるという課題が出されました。
”酵母菌”をテーマにした生徒の中には、パンを作ってみたり、豚肉をビールにつけたお料理を考案したり、なかなか頼もしい実習をしていました。
”麹”をテーマにした生徒では、お母さんが普段から塩麹を活用されているらしく、塩麹を使った料理を自分でしてみたり、
”乳酸菌”についてヨーグルトのことを調べたり、くさやを食べてみた!などの、かわいらしい研究もありました。

 

 

夏休みが終わり9月に入ると、本格的な発酵についてのお勉強が始まります。 協会に出張講座の要請がありました。
そこで認定講師の伊藤先生と私、川村で、佃中学校へ行ってきました。 たくさんの発酵食品を持って♪

 

 

「3大発酵と発酵の流れ」をテキストで勉強し、甘酒をはじめ、みりん粕ディップ、酒盗、腐乳、くさや、などを味見して、塩麹を作り、乳酸発酵ピクルスを作りました。

 

 

 

 

発酵をテーマに選んだこのチームは、2年と3年が混ざり合った生徒で、驚いたのは男子の方が少し多いこと。
そしてこの中学生男子というのがいわゆる元気いっぱい!ありすぎ(笑)!
ちょっと目を離すとすぐふざけてしまい、塩麹づくりの実習では頭から塩をかぶったりと「まったく何やってんだか」という感じ。 でもまたかわいらしい。
ふざけているだけではなくて、ちゃんと彼らなりに発酵について勉強しようという意欲はヒシヒシと伝わってきます。

 

 

女子も男子に圧倒されている感、いや、呆れていたのでしょうか、とにかく元気いっぱいの素直な中学生たちで私たちもやりがいがありました。
でもこれが毎日な先生ってすごいなぁと思いました。

 

依頼をくださった西岡先生はお会いしてみてこれまた驚き、とても華奢できれいな先生。 でもとても熱心で生徒たちに全力で寄り添っている先生です。
ただ見た目とのギャップ!? おとなしそうな綺麗な先生がどこから声を出しているんだろう?というような大声でふざけた生徒たちを束ねているのには頭が下がりました。
正直いうと、私と伊藤先生は出張授業が終わって喉が痛くなってまして、ドッと疲れも。

 

しかし、文化祭の発表はとても素晴らしいものでした!
醸造の流れに沿って、生徒たちがそれぞれ発酵菌となりいろんなものを醸していくという内容。
受験生のコウジはお母さんから栄養のつく発酵夕食を作ってもらい、食後も甘酒を飲んで受験勉強再開!ところがとりあえず満腹中枢を刺激された年頃のコウジは一瞬眠りに落ちてしまう。
すると夢の中でコウジが麹菌になっていて甘酒を醸し、あとから乳酸菌や酵母菌も現れて味噌や日本酒へと醸していく。
お父さんが帰ってきてコウジが目を覚ましますが、お父さんが隠し持ってた日本酒はすでに酢になっていた!というオチ(笑)
先生自身もとても熱心に発酵について勉強されてきた結果が脚本に表れていました。

 

 

 

校内の発酵ブースには夏休み中に行った研究の発表が張り出されていたり、グループで調べた日本と世界の発酵食品のこと、中学生ならではの子供らしい研究がとても興味深かったです。

 

 

 

 

こんなふうに子供の時から発酵食品が当たり前で常に身近にあって、どうして体に良いのか、食べると美味しいのか、普段から教えてくれる大人も周りにたくさんいたら、日本の伝統食である発酵はまだまだちゃんと続いていけるなと思いました。
そのためにも私たち協会の認定講師はもちろん、マイスター、プロフェッショナルの皆さんにも、どんどん周囲の人に伝えてほしいと思います。
大げさにではなく、ふとしたときに例えば、「お味噌汁を飲んでいるとおなかの中が元気になるのよ、病気になりにくい身体になるのよ」ってそんなふうに自然に伝えていってほしいと思います。