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明日テレビに出ます@手作り発酵ジュースレッスン
明日、テレビに出ることになりました!
発酵プロフェッショナル 発酵ライター 浅川つぐみです。
今月から、個人で活動している 【あれこれキッチン】では、今、天然酵母を利用した手作り発酵ジュースのレッスンをしています。
普段は、日本の発酵食品を広めるべく、若い方達に味噌や甘酒・塩麹や豆板醤など麹を使ったものをメインとしてレッスンしているのですが、今回は番外編!
リクエストもあり、暑い夏を乗り切るための手作り発酵ジュースのレッスンをしています。
この発酵ジュースは、もともと天然酵母のパンを作るのが好きでしたので、その発酵を利用してジュースレッスンを始めましたが、とても人気があり、テレビの取材に来ていただくことになったようです。
手作り発酵ジュースと私は申しますが、作り方は巷で話題になっている酵素ジュースとそんなに変わりありません。
作り方が簡単にわりには、とても奥が深く、気を付けることも沢山で、あえて私は人に教えることはしていませんでしたが、今まで色々試行錯誤してきたものを形にしてみるのもいいかもしれないと思い、今回レッスンにしてみました。
巷の酵素ジュースとは、フルーツや野菜を細かく刻んで、同量位の砂糖を合わせ、数日置くと小さな泡が出て来て、毎日手でかき混ぜると敗れた細胞膜からお砂糖の浸透圧で酵素が流出し、酵素液になるというものらしいのですが、その際、自分の手の常在菌で育てることがポイントのようです。
小さな泡か出るのは、フルーツや砂糖を食べて育つ酵母によるアルコール発酵です。
酵素は生きてないたんぱく質、酵母は真菌類の生命体。
はたして、酵素の存在はどう解るのか?
その効能は、免疫力UPやアンチエイジング・美肌、腸内環境の改善やなど様々で、それって発酵の効能では?とも思ったりします。
どんなに調べても、大根の消化酵素のジヤスターゼが、砂糖漬けのシロップ方検出されたというものが見つからないし。
という事で、発酵プロフェッショナルの勉強をした私にとっては、酵素ジュースではなく発酵ジュースとしました。
そして、小さなお子様をお持ちの【あれこれキッチン】の生徒さんたちは、お子様の為に安全なものをお求めなので、素手などでは混ぜません。
発酵ジュースの中身は、塩のブロックもない糖分の温床、良い菌も育てばちょっと手を抜けば、悪い菌も育ちます。
そして、仕込み始めのまだ菌環境が不安定な時はやはりきちんと消毒した器具で混ぜなければ危ないように思います。
健康の為に作ったジュースで、一家食中毒とか…あっちゃいけません!
手作り発酵ジュースの楽しいところは、自分の好きな素材を選んで仕込むことが出来、瓶を眺めながら毎日混ぜて様子見て育て、美味しく出来るのを待つのも楽しく、食べて美味しい。
発酵のプロセスって、仕込んで育てる楽しみと待つ楽しみと食べる楽しみが凝縮なんです。
最近、待つとか育てる・・・という事が、なかなかできない世の中になってきているように思います。
新しい仕事に就いた途端、明日までに覚えて来てね!と言われたり、一度で覚えて下さいとマニュアルを渡されたりしませんか?
今、この場で決めるとお得です!とか、今日中にお返事していただくと割引できます・・・とかありますよね?
待つという事や育てる・・・という事に、時間を省かなくなってきた世の中になっているのかなと思います。
そんな中で、日本古来の発酵は、美味しくなるまで気長に待つ・・・美味しい床になるように育てる・・・とか、
発酵食品に触れることで、ちょっとした癒しを感じることも出来るから、最近人気があって、『仕込み女子』という言葉も出て来て出て来たりするんでしょうか?
手作り発酵ジュースも、自分の好きなものを選んで、育てて発酵の変化や成長を楽しみ、待つことで心に余裕を作り癒されて、美味しく召し上がっていただけると嬉しいなと思います。
7月8日 朝7時30分より
テレビ東京
『チャージ730』