【第22回 定例会】

こんにちは！日本発酵文化協会 事務局です。

2024年4月13日、Zoom機能を使いオンラインにて日本発酵文化協会主催の定例会を開催しました。

※定例会とは、日本発酵文化協会認定の発酵プロフェッショナルまたは発酵マイスターの資格をお持ちの方のみが参加出来るもので、資格をお持ちの皆様の知識をさらに深めていただく機会として、発酵に関わる専門家や企業の方をお招きし講演などを行っております。

2020年にコロナ禍でオンライン開催をスタートし、オンラインでの開催は今回で7回目でした。
大変ありがたいことに国内外から約100名の方々が参加されました。

今回の定例会は、以下の内容で開催いたしました。

◆特別講演

『だし入り味噌と麹の酵素ホスファターゼ』

日本発酵文化協会 特別顧問
農学博士
元東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授

公益財団法人日本醸造協会　幹事

一般社団法人中央味噌研究所　理事

柏木豊氏

今回は、筑波の研究所で行われた研究について紹介いただきました。

◆特別講演

『日本伝統甘味飲料「麴甘酒」の機能性と今後の展開』

八海醸造株式会社

取締役 製造部長 博士

国立大学法人長岡技術科大学 客員教授

新潟県立大学大学院 客員教授

倉橋敦先生

 

＊麹菌HJ1株が腸内環境を整え、便通を改善する機能性

＊麹由来のグルコシルセラミドが肌の潤いを守るのを助ける機能

八海醸造株式会社の研究により上記２つの機能性について明らかになりました。

麹菌そのもの、そして麹由来のグルコシルセラミドについて

機能性表示食品が受け付けられたのは『麹だけでつくったあまさけ』が初めてです。

研究結果についてのお話しを伺いました。

◆第15期発酵プロフェッショナル養成講座　商品開発レポート受賞者発表

最優秀賞／マーケティング賞／発酵菌学賞／発酵栄養学賞　４名の皆様、受賞おめでとうございます。

◆特別インタビュー

『スポーツにおける発酵食品の可能性を一緒に考えよう！』

ラクビー元日本代表キャプテン

株式会社HiRAKU 代表取締役

廣瀬俊朗氏

 

元ラクビー日本代表キャプテンとして活躍され、

引退後はセカンドキャリアを志し、教育、食、健康のテーマを重点においた

株式会社HiRAKUを設立し代表取締役に就任。

現在は「マルコメ味噌アンバサダー」としても活動されているということで、

スポーツ×発酵食品の可能性についてインタビュー形式でお話しを伺いました。

◆特別インタビュー

『廃れさせるな！地域の伝統発酵食』

福島県中通り阿武隈山地中央部にある小野町で作られる

おのっこ「一笑漬け」の生産者

熊谷加子さん

小野町商工会が特産品開発事業として平成24年に商標「おのっこ一笑漬け」を取得し、
小野町の特産品として県内外の多くの人に喜んでいただきたく活動されています。

現在「おのっこ一笑漬け」は、生産者の高齢化により継承の危機に陥っています。

継承問題を皆様と一緒に考えることによって発酵食を通して地域活性化を目指しましょう！

ご登壇いただいた皆様、大変貴重なお話しをありがとうございました。

次回「秋」の定例会も皆様に興味を持って参加いただけるよう、引き続き企画して参ります。

今回の内容も盛沢山でしたが、定例会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。