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【発酵コラム㉚】味噌のJAS規格

皆様こんにちは。

上席講師の藤本倫子です。

 

今まで発酵について学んできた方は、味噌にJAS規格がなかった事は

ご存知の方が多いと思いますが、

なんと2022年3月末日に、味噌にJAS規格が制定されました。

 

日本発酵文化協会ベーシック講座の味噌教室でも、

4月の講座からは、味噌のJAS規格についてお伝えしております。

 

これは醤油などにおけるJAS規格とは少し異なり、

海外の市場における競争や海外で製造されたものから、

日本国内で製造されたものを見分けるために制定された意味合いが強いです。

ですので、味噌の種類などの規格ではなく、

製造時に、麹菌はアスペルギルスオリゼーを利用しているか、

「ばらこうじ」や「豆こうじ」を利用しているか、、、など、

今まで日本で味噌を普通に製造されてきた企業には、

特に影響しない程度のものです。

 

そして、味噌のJAS認証としては初、

マルコメさんの味噌が第1号として認証されました。

今年で発売40周年を迎える『料亭の味』という商品です。

2022年10月からは復刻デザインパッケージにJASマークが表示されるようですよ!

 

味噌におけるJASマークの意味合いは

『日本の伝統的製法で作られた味噌です』という事です。

 

海外で似たものが多くつくられている今、

日本の伝統を守る為に、

このような見直しも大事ですね。