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続・(大学生による)第6回「発酵定例会」プチレポート
こんにちは。発酵マイスター・発酵ライターの大学生、佐藤友理(ゆり)です。
私の発酵コラムでは前回から、第6回「発酵定例会」での、
4人の先生による特別講演のプチレポートをさせていただいております。
前回の発酵コラム→「第6回発酵定例会」に初参加!
今回は、後半2つの特別講演を振り返ってみます。
(1)東京農業大学 教授 柏木豊 先生
(2)NPO法人 桶仕込み保存会 セーラ・マリ・カミングスさん
の講義に続いて、
(3)第一酵母株式会社 多田一政さんの講義では、
単一培養酵母と複合培養酵母の違いや、体への影響について学びました。
天然酵母フルーツ飲料「コーボン」に使われている伊豆酵母は、
気候・海流・地形・植生などの条件がばっちりそろった、奇跡の野生酵母だそうです。
100℃でも死滅しない酵母だなんて、なんとワイルドでたくましいのでしょうか。
試飲でいただいた「コーボン」は、さっぱりとした甘味がさわやかで、とてもおいしかったです。
続いて、
(4)一般社団法人 大人のダイエット研究所 所長 岸村康代さんの講義では、
発酵食品と腸内環境について学びました。
気になったキーワードが2つありました!
「酒粕のレジスタントプロテイン」
「セカンドミール効果」
に注目です!!
まず
「酒粕のレジスタントプロテイン」です。
「レジスタント」というのは、「消化しにくい」という意味です。
酒の原料の米が発酵することによって、人の体内で消化しにくいたんぱく質ができるのです。
この成分は、食物繊維のような働きがあり、お通じもよくなります。
これから秋冬にかけて寒くなってくると、粕汁やお鍋の季節ですので、酒粕の出番ですね。
そして私が酒粕を語るにあたり、忘れてはならないのが、「粕漬け」です。
粕漬けといえば、「奈良漬」!
私は大学生になって、奈良に住むようになりましたが、
観光客の方向けに奈良漬屋さんがたくさん近所にあるものの、
私自身、買い求めることは多くありません。奈良での生活も卒業までの残り1年半。
発酵マイスターとして、奈良漬の研究もやってみたいです。
2つ目の注目キーワードは
「セカンドミール効果」です。
ざっくり言うと、「朝食に何を食べるかが大切」ということだと思います。
朝に、食物繊維が多いものを食べると、昼や夜の食事で血糖値の上昇がゆるやかになります。
つまり、「太りにくい体を維持できる」といえるのだそうです。
白砂糖たっぷりの菓子パンやジュースよりも、
麦ごはんや大豆製品のほうが「セカンドミール効果」が期待できます。
私は大学で、「栄養教育論」などの講義・実習などを通して、
「栄養カウンセリング」の手法などを学びました。
何がきっかけで、食生活を健康的なものへと自ら改善していくのかには、個人差があります。
たとえば私なら、「セカンドミール効果」のように、論文に出てきそうな用語を耳にすると、
すぐに飛びついて、次の日の朝食から麦ごはんを炊くかもしれません。ミーハーなタイプです^ ^
「言葉の魔法」ってありますよね…
発酵食品のすばらしさを伝えるときも、言葉一つでいくらでも魅力的になります。
現代のライフスタイルにも十分調和していくものとして
素敵な発酵文化を発信できるのではないかと思いました。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!