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鯖のへしこ

夏休みも終わりに近くなってきました。
息子が福井県の小浜町という所に、学会で行き、お土産に“へしこ”を買ってきてくれました。
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発酵プロフェッショナル 発酵ライター 浅川 つぐみです。
へしこは、魚介類のぬか漬けで、さばいわし、ふぐなどで作られるそうで、乳酸菌などの発酵で、タンパク質を分解して旨味を出します。
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さばのへしこの作り方は、塩漬けした鯖の塩を落とし、米ぬかや塩、赤唐辛子などと樽に詰め、1~2年漬けて作るそうです。
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香りは、ちょっと燻製の香りの鯖に、赤唐辛子の風味のきいた糠に程よく混ざった感じで、食欲をそそられる感じでした。
へしこを料理するのは初めてなので、ネットで調べてみると、焼き方が3種類ありました。
一つは、糠が付いたまま焼いて、焼いた後に糠など周りをはがして食べる焼き方。
二つ目は、糠をある程度落として食べる焼き方。
三つめは、糠を水洗いして落とした後、さらに水に浸け、塩出ししてから焼く焼き方。
私の実家の北海道にも“糠ニシン”という似たようなものがありますが、それはとてもしょっぱくて、水に浸けて塩抜きしれからいただきますが、
せっかくの糠漬けの鯖、迷った挙句、真ん中を取って2番目の方法で焼いてみることにしました。
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やっぱり・・・かなりしょっぱい!!
ですが、乳酸発酵の甘みと旨味もしっかりあります。
へしこの食べ方は、生でお刺身で食べたり、焼いてほぐしてほうじ茶のお茶漬けにしたり、パスタに入れるとアンチョビみたいになるそうで、使い勝手は沢山ありそうでした。
我が家は、ほうじ茶のお茶漬けにして美味しくいただきました。
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それにしても、息子は、私の発酵食家の興味を良く知っているなと感心しました。
大学生が学会に行って“へしこ”を買ってくるという、ほんとはちょっと恥ずかしかったのではないかと思います。
理解のある家族に感謝です。