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ミカン酵母でぬか床つくり
『天然酵母で作るぬか漬け』講座に参加してきました。
発酵プロフェッショナル 発酵ライター 浅川つぐみです。
日本発酵文化協会で主催された、天然酵母で作るぬか漬けの講座。
天然酵母が大好きで、ぬか床のワークショップをさせていただいている私には、なんて魅力的な講座なんでしょう~!ということで、楽しみに参加してきました。
天然酵母というのは、伊豆のみかんの天然酵母でした。
伊豆という所は、山・川・平野・海の豊かな自然環境に、それぞれ異なった性質を持つ酵母は生息しており、それらの酵母が駿河湾の風に乗って伊豆天城山へ運ばれ、森の浄化された空気の中、夜露や朝露に混ざって果物に降りるので、良質な酵母が集まる所だそうです。
そのみかん酵母の諸味を利用した『ぬか床一年生』というぬか床セット。
私もぬか床のレッスンをさせていただいていますが、生徒さんの中にも、この『ぬか床一年生』を使った事のある方が沢山いらっしゃいます。
実際に、このぬか床を作った方にお会いして、そのぬか床や酵母に対する熱意をお聞きし、とても勉強になった講座でした。
こちらのみかんの酵母を扱っていらっしゃる第一酵母さんでは、先代が、病気を治すために酵母発酵食品に目覚め、酵母がたくさん取れる食品を目指しているそうです。
みかんの酵母を作った時の、もろみの再利用が『ぬか床一年生』に入る天然酵母になるそうです。
この『ぬか床一年生』は、普通捨て漬けを繰り返して熟成させるぬか床とは違い、作ったすぐに翌日にぬか漬けが食べられるというぬか床です。
ファスナー付き袋で、冷蔵庫でぬか床を育て、一ヶ月でぬか床を使い切るストレスのないぬか床を提案しています。
1週間留守でも、野菜を抜いてそのまま冷蔵庫の中で大丈夫ですし、活発な微生物が入っているので混ぜなくても大丈夫というぬか床です。
そんな『ぬか床一年生』は、忙しいけれど、健康の為にぬか漬けを食べたい時や、海外に持っていくことが出来たり、プチ発酵生活を楽しみたい方にはぴったりのぬか床かもしれません。
試食も作って下さいました。
ただ空気を抜いて冷蔵庫に置くだけで次の日食べれるというものです。