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【発酵コラム㉞】 ぬか漬けとスポーツ?!

皆様、こんにちは。
日本発酵文化協会 上席講師の藤本倫子です。

 

少しずつ気候が暖かくなってきて、体を動かすのが気持ちよい季節になってきました。

ウォーキングを始めた方、ジムに通い始めた方、部活動が本格化しているご家庭もあるかもしれませんね。

今日はそんな「スポーツ」と発酵食品のお話です。
 

 

テーマは、【ぬか漬け】です。

 

ぬか漬けとスポーツ??

 

少し不思議に思われるかもしれませんが、実は体を動かす際にとても理にかなった食品なのです。

運動すると、汗とともに水分だけでなく塩分などのミネラルも体の外に出ていきます。これらが不足すると、体のだるさや足のつり、集中力の低下につながることもあります。

 

ぬか漬けは塩分を含む発酵食品です。

適度な塩分補給という意味で、運動後の体にとって取り入れたい食べ物のひとつと言えます。

もう一つ注目したいのが、腸の状態です。

 

激しい運動や強いストレスが続くと、腸の働きが一時的に弱くなることがあります。

運動後の回復には、筋肉だけでなく、栄養をきちんと吸収できる「腸の状態」がとても大切です。

そこで関わってくるのが、腸の中にいる細菌たち!

 

腸の中にはたくさんの細菌が住んでいて、食べたものを分解しながら体に役立つ成分をつくっています。

そのひとつが「酪酸」という物質(腸活から見ると短鎖脂肪酸ともいいます)です。

 

酪酸は腸の細胞のエネルギーになり、腸の状態を整え、腸を酸性に保つことでミネラル吸収を促してくれます!!!

 

 

ぬか漬けは直接「体の回復を早める食品」というよりも

腸の環境を整える発酵食品として、体を内側から支えてくれる存在。

 

 

昔から日本では、農作業や肉体労働の合間にぬか漬けが食べられていました。
冷蔵庫もスポーツドリンクもない時代に、私たちの生活にあわせて自然と選ばれてきた食べ物だったのです。

ごはん、味噌汁、ぬか漬け。

 

この組み合わせは、塩分・発酵食品・エネルギー源をバランスよく摂ることができる、日本らしい食事と言えるかもしれません。

 

もちろん塩分は大切な栄養素ですが、摂りすぎにならないよう、汗をかく量や運動量に合わせて取り入れることが大切です。

そして、摂取塩分量も気になりますが、どんな種類の塩を摂取しているのかというのもとても重要です!

ぬか床に使う塩は精製塩よりも、にがりを含んだ粗塩がおすすめです。

にがりに含まれるミネラルは味に深みを出すだけでなく、ぬか床の微生物が元気に働きやすい環境をつくります。

発酵は、微生物と素材のバランスで成り立っています。

塩の種類一つとっても、ぬか床の状態は変わります!

 

これから汗をかく季節だからこそ、塩の種類にもちょっと意識してぬか床を育ててみる。

微生物と一緒に育つぬか床は、きっと体づくりの心強い味方になってくれるはずです。

 

「毎日のぬか漬け生活を始めてみたい」と思う方は、まずは当協会のぬか漬けワークショップでお待ちしております!
(次回は、7月の開催を予定…)