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【発酵コラム㉝】 納豆は熱に弱い?!

皆様、こんにちは。
日本発酵文化協会 上席講師の藤本倫子です。

現在3歳になった我が子は毎日のように納豆を食べます。

健康に良いから?!

ではなく、ただ好きだから食べているようです(笑

しかもなぜか、大麦入りの納豆しか食べず、限られた店でしか売っていないので

母(私)は、わざわざ納豆を買うためだけにその店舗まで行く日々です、、、

 

 

今回のテーマは「納豆は熱々のご飯にのせてはダメ?!」について。

世の中には本当にたくさんの納豆に関する情報が溢れていますが、

「納豆は熱々のご飯にのせると菌が死ぬからダメらしいよ。」

そんな話を聞いたことはありませんか?

結構な頻度で、生徒さんからよく聞かれます。

(TVでやっていたとか、SNSで流れてきたとか、、、)

この質問を聞くたびに「またか」と思うのですが、それだけ納豆は身近な発酵食品ということですね。

 

確かに、納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれています。

酵素はタンパク質の一種ですので、熱に弱いという性質があります。

炊きたてのご飯は80〜90℃ほどありますから、「熱々ごはんの上にのせたら意味がなくなるのでは?」と心配になる気持ちも分かります。

ただこの話、そもそも何を目的に納豆を食べているのかが関係してきます。

納豆を酵素のためだけに食べている人って一体どれだけいるのでしょうか?!

 

 

実は、納豆の本当のすごさは、酵素より“ビタミン”にもあるのです。

納豆の大きな特徴のひとつが、ビタミンK2が豊富に含まれている点です。

このビタミンK2は、大豆にもともと多く含まれているわけではありません。

【納豆菌】が発酵の過程で新しく生成してくれたとてもありがたい栄養素です。

 

このビタミンK2は何が良いの?という話ですが、

「骨を強くするためにカルシウムを摂りましょう」とよく言いますよね。

しかし、カルシウムはただ摂ればよいわけではありません。
大切なのは、そのカルシウムがきちんと骨へ届けられることです。

ビタミンK2は、カルシウムを骨へと届けれくれる素晴らしいビタミンなのです。

さらに加えて、ビタミンD(納豆には少し含まれます)がカルシウムの吸収を助け、ビタミンK2が骨へ送り届ける役割があります。

この二つが揃って、骨づくりはスムーズに進みます。

 

【納豆は、そのK2を豊富に含む世界的に珍しい食品なのです】

 

 

そしてビタミンK2は酵素とは違い、比較的熱に対して安定している栄養素だということです。

私たちが普段納豆を食べるときに、熱々のご飯にのせた程度の温度で簡単に壊れてしまうものではありません!

 

確かに酵素は熱や胃酸の影響を受けやすいですが、納豆の価値はそれだけではありません。

 

「熱々ご飯にのせたら効果が激減!」という話は、納豆に期待される栄養素の話よりも、酵素に関しての話ですね。

 

骨は一日で強くなるものではありません。カルシウム代謝も、毎日の積み重ねです。

だからこそ大切なのは、酵素を効率よく摂取することばかりを気にするよりも、

ビタミンK2を継続的に摂ることを意識した方が、理にかなっていると個人的には思います。

 

食べるときの温度を気にしながら食べるよりも、美味しく、無理なく、毎日続けること。

それが何よりの発酵食品を使った健康習慣です!!!

 

 

さらにおすすめなのが、納豆を海苔といっしょに食べることです。

海苔にはカルシウムやミネラル、食物繊維が含まれています。

納豆のビタミンK2と海苔のカルシウム。この組み合わせは相性抜群。

“納豆巻き”は、実は栄養学の観点からみても優秀な食べ物と言えます。

追加するなら、納豆はさらに韓国海苔と一緒に食べる方がより効果的です。

なぜかというと、ビタミンK2は脂溶性ビタミンなので、脂に溶けて吸収されやすくなるからです!

私としては、韓国海苔に納豆とチーズを巻いて食べると、最高のおつまみになります!