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台東区にて全5回の発酵講座を開催

皆様、こんにちは。
日本発酵文化協会 上席講師の藤本倫子です。

 

 
2025年10月から、台東区立社会教育センターにて全5回の発酵講座を行ってまいりました。
テーマは、麹・甘酒・醤油・味噌・酒粕です。
発酵の基本となる5つの素材を、各回2時間ずつ、じっくり学ぶ連続講座です。

本講座は、台東区にお住まいの方限定での開催となり、
会場は調理室を使わせていただき行いました。(スカイツリーが間近でとても迫力ありました!)

大変ありがたいことに、参加可能人数の倍以上のお申し込みをいただき、
厳正なる抽選のうえ、当選された方のみ参加の5回講座となりました。

 

講座内容自体は、いつも協会でお伝えしている内容なのですが、
今回は質問に「地域性」が色濃く表れていたことが、とても印象的でした。

「この材料は台東区だと、どこのスーパーで買えますか?」
「この辺りだと、どんな商品が置いてありますか?」などなど、、、

私自身、台東区のスーパー事情に詳しくなかったので、
自然と参加者の皆さま同士で情報交換が始まり、その地域ならではのやり取りが生まれていたのも、出張講座ならではの光景でした。

 

1回目は麹教室。
発酵の基本となる麹について、基礎からしっかり学んでいただきました。

 

 

すでに麹を使って、さまざまな仕込みをされている方も多くいらっしゃいましたが、
お話を伺うと、「なぜそうなるのか」を理解したうえで仕込んでいるというより、
レシピをそのまま真似して作っていた、というケースも少なくありませんでした。

講座を通して、
「今まで失敗していた理由がよく分かった」
という声が多く聞かれ、基礎を理解することの大切さを改めて感じました。

 

2回目は甘酒教室。
甘酒を仕込んでも甘くならなかった、何度も失敗してしまった、
という経験をお持ちの方も多くいらっしゃいました。

今回は、なぜ甘くならないのか、
どこでつまずきやすいのかを、ひとつずつ整理しながらお伝えしました。
また、甘酒の栄養的な特徴についても、しっかりとお話ししました。

 

3回目は醤油教室。
醤油になると、発酵の仕組みは少し複雑になります。
ホワイトボードを使いながら、全体の流れを丁寧に説明し、
さまざまな醤油を実際に味わっていただきました。

試食が進むにつれ、
「これはどこで買えますか?」「この醤油美味しい!」
という質問やご意見も次々と出てきました。

 

 

4回目は味噌教室。
全5回の中でも、事前準備が最も多い回です。

味噌は、色の違いによって栄養面の特徴が異なることなどもお話ししながら、
今回は米味噌を仕込んでいただきました。
皆さん、とても楽しそうに仕込まれている姿が印象的でした。

 

 

最後の5回目は酒粕教室。
酒粕教室を単体で行うのは、私自身も今回が初めてでした。
テキスト作りから始め、酒粕味噌の仕込みまで行いました。

酒粕は、日本酒の製造工程を理解していないと、なかなか見極めが難しい食材でもあります。
また嗜好品の要素もあるため、好き嫌いが分かれる点も特徴です。

しかし、仕込んだ酒粕味噌を実際にテイスティングしていただくと、
「美味しい!」という声が上がり、
その反応に私自身もとても嬉しくなりました。

 

出張講座は、準備も多く大変な面もありますが、
いつもと違う環境で講座を行うことで、
質問の内容や講座の進め方、段取りなど、私たちにとっても学びが多くあります。

 

 

このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。