ブログ
佐原日帰り発酵ツアー(千葉県香取市)に行ってきました!
皆様、こんにちは。上席講師の藤本倫子です。
ようやく念願の佐原ツアーを開催できました(視察に行ってから丁度一年後のタイミングでした)。
実は今回の発酵ツアー、認定講師のオレガン愛美先生から紹介いただいた案で、愛美先生も大好きな場所で何度も足を運んだとのことです。その愛美先生が、「発酵ツアーで行くなら!」とおすすめのポイントを抜粋してくださり、今回実現したんです。
まずは、10:35に佐原駅集合です。
佐原の川沿いはゆっくり歩いていけるので、天気の良い日には特におすすめの観光スポットです。
そして1軒目【伊能忠次郎商店】
こちらでは、地元産の食材をメインに利用したビジネスをされています。
若者が立ち上げた地産地消のものづくりはもちろんのこと、
時代背景をしっかり経営学目線からも取り入れられて、さらに製造業についても勉強を重ねている、、、今後どんなものが生まれていくのがワクワクするようなパワーを感じるお店の一つです。
まずはビール造りのお話。
地元の材料を利用していますが、さすがにビールの原料を全て地元産という訳にはいきません。
「それはどうしてなのか」ということも丁寧に説明していただき、ビールへの熱い想いを語ってくださった小林さんです。
お話を聞いているだけで、ビールへの愛が溢れているのが伝わってきて、
クラフトビールだからこその愉しみ方や、海外ビールのお話もしていただき、
自分たちだからできることという最大のポイントを活かした製造をされていることが、
聞いている私たちにも今後の将来への期待感が高まっていく時間になりました。
そして、近くには酪農をされているところもあり、とれたての生乳を30分以内にチーズに加工するという千葉県香取市産の生乳チーズも作られています。
チーズ製造の担当は経営者でもある岡田さん。
これがまた、本当に美味しいチーズなんです。
右奥のブラウンチーズは、Japan Cheese Awards 2024 銀賞を受賞されたとのこと!
ホエイ、生クリーム、牛乳をじっくり9時間煮込んで作られていて、
砂糖など一切入っていないのに生キャラメルの様な甘い味わいに皆さんびっくりです。
小林さんのビールと岡田さんのチーズをペアリングさせていただいたチーズプレートと、
地元産の特製ランチをご用意いただきました!
たっぷり時間をとったはずの2時間があっという間に楽しく過ぎていき、次へ、、、、、。
(皆さん、お土産もいっぱい買われてましたが、ツアープランの終了後に改めてお買い物に戻ってくる方もたくさんいらっしゃいました!)
2軒目は【馬場本店酒造】
こちらの酒蔵は、鳥肌が立つほど歴史を感じる佇まいの建物です。
初代は麹屋として1680年代に始められたと言われておりますが、酒造りは5代目が1842年から始めたのだそうで、300年あまり続いている酒蔵です。
昔使われていた焼印も残っており、以前は木桶に焼印を使っていた様子が感じられます。
そして、震災で少し崩れてしまった煙突も修復されながらも残っております(当時では珍しい、海外産のレンガを使った煙突です)。
歴史や建物などのお話を聞いたあとは、実際にお酒を醸している蔵を見学させていただきました。
正真正銘、幕末の建物です。
その後、社長自ら試飲カウンターで説明いただき、あちこちから美味しい♪という声が聞こえてきました!
いつもは日本酒を飲まないけれど、買っちゃいました、、、という方も。
こちらの馬場本店酒造さんの『最上味醂』もとってもすっきりした味わいで使い勝手が良いんです!
すでに使っているという方もそのおいしさに感動していらっしゃいました。
最後は、3軒目【正上】醤油屋が始めた佃煮屋さんです。
社長の加瀬さんより、佐原地域の歴史と200年の歴史ある醤油屋のお話をしていただきました。
今では醤油味の佃煮は当たり前になっていますが、佃煮のはじまりの頃は違ったのだとか、、、。
社長の話には“お殿様”というキーワドがよく出てきて、思わず時代劇を思い浮かべてしまいました。
現在は醤油造りは別の場所で行われているそうですが、その醤油や麹などを使った興味深い発酵食品をたくさん作られています。
他では無い商品を作るをモットーに商品開発されているとのことです。
こちらが、社長さんと息子さんです。
息子さんの新しい発想を社長がどう商品にしていくか考えられるなど、
お二人の関係性が素敵です。
ここで発酵ツアーの工程は終了です。
途中、「発酵とは関係ありませんが」とおすすめのお店もいくつかご紹介しながら回ってきたので、解散後は皆さま自由に佐原の街並みやお店を楽しんでいらっしゃいました。
そのままご自身で予約された素敵なお宿に宿泊される方や、
隣の神崎町(発酵の里)へ移動して引き続き発酵巡りを楽しみますという方も。
皆さまそれぞれに日帰りツアーを楽しんでいただけたようでよかったです。
来年以降で次に開催する際は、夏前くらいの今回とは少し景色が変わった時期を狙って企画したいと思います!