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いま福島が熱い。小野っ子一笑漬

こんにちは。

上級認定講師の作間由美子です。

廃らせるな郷土の発酵食品ということで、今回ご紹介したのは、一升漬けです。

一升漬けというと一般的に「唐辛子:麹:醤油」で発酵させた調味料なのですが、

小野町に伝わる一升漬けはちょっと違います。シソの実を使うのです。

その名も「一笑漬」

   

遡れば去年、「この人がいなくなったら美味しい小野っ子が食べられなくなるんです。助けてください」という、小野っ子の大ファンという方からの1本の電話から始まりました。

当時わたしはまだ小野っ子を知らなかったし食べたことがなかったのですが、その熱量に侵され(笑)、「行きます」と伝えてしまい、この1年で4回も通うことに。

 

高齢化、限界集落、継承問題、若者離れはどこの地方でも共通のキーワード。

同時にそこの伝統的な食文化も忘れられ、そのうち、「あれ美味しかったね。でも、どうやって作ったのかわからない」ということになり失われていくのです。

ここでもそれが始まろうとしていました。

ということで、熊谷さんに調味料にもおかずにもなる美味しい小野っ子の作り方を伝授していただいたので、皆様にご紹介いたしました。

まずは出汁つゆづくりから。

そしてアクセントとなる野菜をカット。

   

 

育てた食材を保存していつでも食べられるようにするために使われ始めたのが発酵の技術です。

 

    

 

 

最後はすでに出来上がっている小野っ子の実食です!

今回は精米したての新米と一緒に召し上がっていただきました。

更に美味しさ倍増ですよね。

 

 

小野町の熊谷加子さんの一笑升漬、本当に美味しい。

調味料にも、おかずにもなる逸品です。

この美味しさに虜になり、ものすごい熱量で私にお電話をかけてこられたお客様の波田野さんの気持ちがよーくわかりました。

わたしもこうして皆様に食文化を紹介できたこともとっても嬉しく思っております。

    

シソの実を見かけたらぜひ作っていただきたい、とても美味しい郷土料理です。

これからも絶滅危惧的で美味しい発酵郷土料理もご紹介していきますので楽しみにしていてくださいね。