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モッツァレラ・ディ・ブッファラ
発酵マイスター2期生の松尾かほるです。
長らく留守にしてすみませんでした。
3月末から1か月カンパニア州のサレルノという街におりましたが、
ここでパソコンのネットワーク機能がおかしくなってしまいました。
しばらくお休みしてしまい申し訳ありませんでした。
サレルノはナポリから各駅停車で南に30分くらいの中規模都市です。
フィレンツェからだと特急で3時間半ほどで移動できます。
こちらに来てから本当にいろいろな街に足を運ぶことができたのですが、
それはなぜかというと、こちらは交通手段の単価が安く、
特急でも出発の2週間前くらいであれば20ユーロでぽっきりで
フィレンツェ-サレルノ間を行くことができるからです。
日本で、たとえば新幹線などで早く買ったらすごく安くなった、
と聞かないと思いますが、イタリアでは数か月前に特定のチケットを買うと9ユーロ、
という激安プロモーションなどもあります。
とはいえ、高級な座席でも60-70ユーロくらいですが・・・。
ただ、電車が通っていないような街で比較的名の知られたところも多く、
車であれば目と鼻の先だとしても、
バスを待って2時間かかったり・・・ということもざらです。
ちなみにサレルノという街はナポリの少し南にありますが、
なぜか特急「ITALO」の停車地となってますし、
アマルフィ海岸へ向かうバスやトラゲット(船)があり、
近場の観光地に向かうのに適した中継地です。
また、あまり観光地擦れしておらず、
付近の観光地よりも様々な部分でコストが抑えられるのでお得です。
私にとっては何よりも新鮮な魚が毎日食べられる環境なのが魅力的でした(笑)
内陸にいると新鮮なお魚をいただくことはとても難しいですし。
カンパニア州といえば、とても有名なチーズがあります。
「モッツァレラ・ディ・ブッファラ」です。
水牛の乳を使ったモッツァレラチーズなのですが、
幸運なことに、この工場にサレルノの語学学校のイベントで行ってきました。
残念ながら稼働中の時間帯には入れませんでしたが、
出来立ての試食とたくさんの水牛を見ることができました。
モッツァレラ以外でよく目についたのが「カチョカヴァッロ」というチーズで、
カヴァッロはイタリア語で馬という意味なのですが、
元は馬の背中に左右にひっかけていたところからネーミングされたようです。
焼くととにかく香ばしいチーズです。
水牛のチーズにもどりますが、
水牛ではモッツァレラ以外に「リコッタ・ディ・ブッファラ」があり、
私はこのリコッタチーズがやみつきになってしまい、
毎日のようにお店で買っては、朝ご飯にたっぷりのハチミツと一緒にいただいていました。
リコッタチーズはチーズ製造過程にできるホエーを煮詰めて作るもので、
脂肪分が少なくてさっぱりしたチーズです。が、
水牛の乳は脂肪分がとても豊富なので、かなりのコクと甘みを感じることができます。
このリコッタチーズを煙でいぶして作られるのが
「リコッタ・アフミカータ・ディ・ブッファラ」です。
通常のリコッタは水分があふれているので数日経過すると
「雑菌が繁殖してる?」という感じですが、
それよりも水分が抜けていて、ややしっかりした硬さになります。
水牛の乳のコクとほんのり煙の味が混ざり合い、
それが口の中で広がってこの上なく美味でした。
1か月の前半はリコッタにはまり、
後半はこのアフミカータのリコッタをパンの上に乗せて食べる毎日でした(笑)
リコッタにしてもリコッタアフミカータにしても、
作り手によってかなり味や塩味が違うので、
気に入ったものを探す楽しさがあります。
私はとにかく塩気のあるチーズが苦手なもので、
カンパニア州にいる間は、
遠方に持っていくのが難しいフレッシュチーズを堪能しまくった、
という感じでした。。。