menu

ブログ

奄美大島の伝統乳酸発酵飲料【ミキ】を知っていますか?

奄美大島の伝統乳酸発酵飲料【ミキ】を知っていますか?

発酵プロフェッショナル11期、加盟店のオレガン愛美と申します。
2018年に発酵の勉強を始め麹の魅力にはまり2019年に起業をして、洋食に合わせて使えるオリジナルの麹を使った発酵調味料を企画・販売しています。私の麹愛も3年越しとなり、一通り麹の勉強もしたところそろそろちょっと気になっていた他の発酵ブツにも手を出すことに。
それはずっと気になっていた奄美大島の伝統発酵飲料【ミキ】。
お米とサツマイモを発酵させる飲み物?どんな味がするんだろう?と気になっていたところに東京のとあるワークショップでミキの講座を見つけ、あまり無いこの機会に飛びつくように参加をしました。
講師の松野薫子さんは発酵の料理教室を長年開催されていたようですが、この3年はミキを受け継ぐことに力を入れられているとのことです。
元々ミキの由来は神様に捧げるお神酒。麹菌が発見されるより以前の日本古来から伝わる発酵製法です。ミキの原料は米とサツマイモだけ。それを乳酸発酵させる飲み物なので米で出来たヨーグルトというようなさっぱりとしたお味ですがサツマイモが入っている分ほんのり甘さも感じられます。今では家庭で作る人もほとんどいなくなり、奄美大島ではお店に売っていることはあるようですが、お砂糖が沢山入っているのが主流のようです。ミキにはヨーグルトの10倍の乳酸菌が入っているようで、腸内環境を良くし、又栄養価も非常に高いことから奄美大島の住民は長寿の人が多いようです。
気になる作り方はというと、とても簡単でした。強いて言えば、サツマイモを擦るのが大変!だけどワークショップで和気あいあいと会話を楽しみながら作ったからか全く気になりませんでした。
お米に火を入れている時間は薫子先生からミキへの思いに溢れるレクチャーがあります。ミキの効用や使い方、作り方は勿論の事それにまつわる歴史、ジェンダーの役割、スピリチュアル的な要素、神様との関わり、腸の話と引き込まれて笑いも多い和やかな雰囲気であっという間のワークショップでした。
そんな薫子先生のワークショップを是非発酵文化協会の方に体験してほしいと思い、協会とお繋ぎし、4月14日には発酵文化協会でダイジェスト版のミキ講座を開いていただける運びとなりました。
是非これを機会に皆さま、ミキの魅力を発見しに来てください。
ちなみに私はワークショップで楽しく皆で作ったミキを繋いで何回かミキを作っています。お米から炊き上げるのが一番良いのですが、ミキ生活を続けるということに重点を置き、残ったご飯を温めてサツマイモを擦り入れ、発酵したミキを継ぎ足して作っています。そのうちサツマイモを増やした方が自分の好みだということに気づきアレンジをして色々なお料理に入れて味の変化を楽しんでいます。
 数日でしっかりと発酵してくると甘酒や塩こうじ、味噌ではお目にかかれないぷくぷくが思う存分見れて可愛いです!毎日味がどんどん変化しますが、私は7日目くらいの若めのが好きです。
お気に入りはミキ&麹甘酒のハーフ&ハーフドリンクです♪