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海外に広がる麹の魅力 

発酵マイスターの神宮司希望です

先日京都での菱六さんとの本格麹造り体験に3日間参加してきました

 

菱六さんは創業300年以上の京都で唯一残るもやし屋=種麹屋さん

 

全国の種麹屋さんは7軒しかないと言われていて、

歴史が根強く残る京都においても

菱六さんたった1軒しかないという本当にかけがえのない麹屋さんです

 

 

私自身、出来上がった麹しか見たことがなく、

麹を使って味噌づくりや、甘酒づくりはしているのに

この麹はどうやって出来上がるの!?とずっと疑問に思っていたので

今回のこの麹造りのお話を聞いたときは、すぐに参加を決めて

京都に行ってきました

梅雨に入る前の京都は暑すぎず、寒くなく快晴のとてもいい数日間でした

会場のもやし町屋

かつて酒麹の栽培所として使われており、

そこに住み着く菌の力と共に今はこのようなセミナーやワークショップを行っている

素敵な場所です

 

3日間みっちり麹について教えてくださった助野さん

助野さんの微生物とともに生きる仕事と人生の考え方が

滲み出たお人柄も講座の醍醐味

 

と、麹講座の内容はたくさんお話ししたいことがあるのですが、

 

私は「海外x発酵」というテーマで協会のブログでは書かせていただいてますので

その視点で今回私がとても学び、刺激を受けたことをシェアさせていただければと思います

 

 

今回麹づくりの講座の参加は大体20名前後の方なのですが

約半数の方が何らかの形で海外との関わりから発酵を学びにきた方

その中には

インドで麹を作っている方

オーストラリアで麹を作っている方

イギリスでシェフをやられている方

アメリカからの京大への留学生さんなどなど

世界中からたくさんの方がいらっしゃっていました

 

自己紹介だけでも相当面白い!!!!

 

その中でもひときわ熱心に聞かれていたのがフランス在住のAliceさん

 

 

Aliceさんはフランスで文化人類学の研究をしているそうで、

今回この講座に参加したとのこと

 

まず日本にそんなに興味を持ってくれていることが嬉しい?

 

元々は陶芸の研究から土壌の力、微生物の力というところに興味を持ち始めて、

発酵にたどり着いたとのこと

 

何がAliceさんにとって発酵の魅力かを聞くと

日本人は発酵を自然の大きな力、恩恵と考え、

その人間のコントロールのできないものを大切に守ってきた文化がとても面白いとのこと

 

Aliceさん自身はご家族含め日本にゆかりがあったわけでなく、

日本を知る前は

硬いイメージを持っていたり

多様性に欠けるイメージを持っていたと

しかし、発酵を知るにつれ、

日本のことを知るにつれ、

日本人と触れ合うにつれ、

それが全く違うイメージ変わったとのこと

 

「日本人が自然の恩恵と考え守り続いてきた食文化をもっと伝えたい」

そして「そんな自然と共生してきた本来の日本人の多様性を発酵を通じて伝えたい」

と話してくれました。

 

これからも観察や、文献を読むだけでなく、

自分の目で見て、触れて、聞いて、

発酵を深めていきたいというAliceさん

 

日本全国のお味噌屋さんやお醤油さん等を回っていきたい

と話してくれました

京大で農業の勉強をしている写真の左のChikaさんもお米の勉強をしながら

発酵を学んでいるそう

 

二人ともお漬物が大好き!笑?

 

 

 

海外の方から見た発酵や日本への新しい視点、とても私も刺激を受けました。

是非一緒に発酵の魅力を伝えていきましょう^ ^

さらに未来への世界に広がる可能性を感じてワクワクしています。

 

 

左から

アメリカから留学中のChikaさん

菱六の助野さん

神宮司

フランスで文化人類学研究をされているAliceさん

認定講師の川村先生

 

 

 

神宮司希望