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木桶に宿る微生物
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
2016年もどうぞよろしくお願い致します。
発酵プロフェッショナル、発酵ライター 石川恵利香です。
新しい年がはじまり、そろそろ今年のお味噌やお醤油仕込みをしようかなと考えています。
これが2015年に仕込んだお味噌です。
茶色い色が濃くなりとてもいい香りです♩
自家製の楽しさは、作る工程にもありますが麹や大豆、お塩はどんな物を使うかなど材料選びの楽しさもありますよね。
お気に入りの材料がある方はそれを使うも良し◎
新しい組み合わせで仕込んでみるのも良し◎です!
今年の仕込みに向けて念願の木桶を購入しました!
味噌作りをはじめてからはずっとプラスチックの容器を使っていたのですが、いつかは木桶も欲しいと思っていました。
木桶の一番の特徴は『菌が住み着く』ことです。
毎年繰り返し仕込むことで、発酵する微生物が住み着き、我が家の味を醸してくれます。
今では桶仕込の醤油や味噌などは少なくなってしまいましたが、古くから受け継がれてきた木桶には独自の生態系をつくり、たくさんの菌たちが宿っています。
その生態系の違いがそれぞれの蔵の味になり、個性になります。
私たちは普段目に見えるものばかりに気を取られがちですが、見えないものが確かにそこに宿っています。
私が発酵に興味をもった一番の理由も“見えないものを知りたい”まさにそこでした。
我が家の木桶にもたくさんの微生物が宿ってくれるよう大切に使っていきたいと思います。
2016年もたくさんの方が素敵な発酵に出会えますように。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。