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ぬか床の固さは、ライフスタイルに合わせて
12月3日開催の『無農薬米ぬかと野菜でぬか床をつくろう~!』と『祐天寺マルシェ』は、大好評に終わり、マルシェでは、ほどんどのお野菜やお米が売れてしまい、また、色とりどりの『あいよ農場』さんの野菜は、争奪戦となりました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!
ぬか床ワークショップを担当させていただきました、発酵プロフェッショナル、発酵ライター 浅川つぐみです。
今回は、前回と2回いらしていただいた方もいて、皆さんのぬか床への関心の高さに、嬉しい気持ちになりました。
今回も『あいよ農場』の志野さんの愛情にあふれるお野菜のお話を、皆さんとても関心を持って聞いて下さいました。
ワークショップは、作るものが沢山あるので、忙しくなってしまい、色々ご説明する時間に限りが出てしまいます!
いつもお話したいと思っていて、お話できなかった事をコラムに書いてみようと思います。
ぬか漬けって、素材のお野菜の栄養の他に、どんな効果があるのでしょう?
ぬか床にすると、2,5倍~10倍にも増えるという、ビタミンB1 。
米ぬかから発見された水溶性ビタミンです。このビタミンB1の効果は絶大です!
ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーに変える時の助けをする補酵素として働いて、不足すると、糖質が分解できないので、乳酸が溜まり、疲れやすくなってしまうそうです。
疲れの予防や、糖質であるご飯のお共として、ぬか漬けは最適なおかずなんですね。
ごはんの糖質を、効率よくエネルギーにする事が出来ます。
脳に糖がいかないと、イライラしたり、怒りっぽくなったり、ドキドキしたり、食欲がなかったり、脚気の症状が出るそうで、もしかしたら、周りの人にも多いのかもしれません。
そんな方を見かけたら、是非、お手製のぬか漬けとおむすびを振る舞ってあげてください!
そして、ビタミンB1は、水溶性なので、漬けたぬか漬けは、洗いすぎないのが大事です!
ぬか漬けワークショップでご質問があった、ぬか漬けの容器についても書かせてただきます。
色々な容器があると思うのですが、素材のおススメは、ホーローや陶器、木製のものですが、木製や陶器は初心者には難しいようです。
逆にNGなのが、鉄やアルミニウムの容器で、成分が溶け出してしまいます。
大きさとしては、ぬか床の1.5~2倍位の物がおすすめです。
ワークショップでは、手軽に場所を取らず、皆様に負担なくビニールの上から混ぜて楽しんでいただくために、ジッパー付ビニール袋で作りました。
気になる方は、容器をお好みの物に移し替えて、『MYぬか漬け』を楽しんでください!
そして、時間が経つと、ビニール袋も劣化してきますので、二重にしたり、替えたりしてみて下さいね。
追いぬかについてもいくつか質問がありました。
追い糠をする場合も、なかなか無農薬の米ぬかを用意するのは大変だと思います。
カビ防止の為に、ぬかの水分を取ったりする用途でしたら、市販の炒り米ぬかを足してみて下さい。
その時、市販の物に塩分が入っているものなのか、入っていないものなのかを確認してから、追い糠をしてくださいね。
1回目に参加してくださった皆様は、そろそろぬか漬けが美味しく食べれている頃だろうと思います。
先日ご参加の方は、捨て漬けを一生懸命されていることと思います。
これから、年末に向けて、美味しいぬか漬けを楽しんでいただけると幸いです。
お留守にするときは、ぬか床の中の野菜をすべて取り除いて、短期の留守でしたら、表面をパンパンとたたいて、ぬか床の空気を抜いて、表面をきれいにして冷蔵庫で保存してください。
長期のお留守は、ぬか床に追い糠をして、ぬか床を固くして、ビニール袋に入れて空気を抜いて冷凍し、冷蔵庫で2~3日かけて解凍してから、捨て漬けから開始してみて下さい。
ぬか床の固さは、ライフスタイルに合わせて調整すると、ぬか床に振り回されず生活が出来ます。
あまり食べないお家のぬか床は、固めで低温の所で保存して、発酵が進まないように!
沢山食べるお家のぬか床は、ゆるめで発酵の進みやすい環境で保存してください。
ただ、あまり酷使しすぎると、ぬか床も疲れて乳酸が溜まって、ダレて酸っぱくなります。
そういうところ、人間みたいですね!
ご自身の五感で、様子を見ながら休み休み使ってあげてください。
ワークショップの沢山のご参加、本当にありがとうございました!