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酵母の健康診断
ここ2∼3日は暑さも落ち着き、
過ごしやすい日が続いていますね。
暑中見舞いを書こうと思ったタイミングの暑さの小休止、
書くべきか、待つべきかつまらないことに迷っている
発酵ライター 月曜日担当 浅川 つぐみ です。
今日は冷蔵庫のお掃除をしました。
わが家の冷蔵庫の上から2段目は酵母が沢山並んでいます。
上から2段目がわが家では自家製天然酵母の保存に適している
2∼4℃なのです。
今日は掃除ついでに保存してある酵母たちの健康診断をしました。
今、酵母液として保存してあるのが、
レーズン、りんご、ビワ、梅、酒粕、こんぶ。
元種になって保存してあるものがトマト、マルベリー(^^)
梅、レーズン、りんごは異常なし!
ビワ・・・あれ?元気がない。
冷蔵庫から出して蓋を開けて、
新しい空気を入れても酵母の泡が浮いてきません。
作ってから3週間。
きっとお腹が空いているのかと思い、
キビ糖を小さじ1杯入れてみると、
池の鯉が群がるように発泡してきます。
シュワーっと元気になりました。
低血糖になっていたんですね。
放っておいてごめんなさい!という感じです。
ビワに付くの酵母は甘さを沢山必要とする酵母なのでしょう。
早めに使ってあげなくちゃ。
そして酒粕は寒い時期のものなので、
暑さが苦手かもしれません。
発泡するけど、いつもの酒粕らしい元気さがありません。
ちょっと弱っているかなぁ・・・
これもキビ糖を加えます。思った通り元気復活!
夏は苦手な酵母ですから、
夏バテしないように栄養を付けなくちゃいけませんでした。
一口に天然酵母といえども似たような時期に仕込んでも、
こうして日が経つ程にそれぞれの個性が出てきます。
そして寿命も違うと思うのです。
よく、わが日本発酵文化協会の代表講師である是友麻希先生が、
発酵食品に賞味期限を聞くことはタブーだとおっしゃいます。
「うちのペットは何歳まで生きますか?」
と聞いているようなものだということです。
この言葉は衝撃でした。
「発酵ってそういうことなのね。」
と一番わかりやすい言葉です。
生き物ですから、いつまで持つのかは飼い主にもわかりません。
家の環境や扱い方で違うと思います。
それを判断するのは、自分の五感!
冷蔵庫の管理を賞味期限や消費期限で振り回されていらっしゃる方
もう一度発酵食品で人間的な五感、取り戻してみませんか?
今日はザックリ田舎っぽいパンを焼きたかったので、全粒粉を使いました。
マルベリーの酵母とレーズン酵母のブレンド、
中にはレモンのピールとドライペパーミント、
甘くて爽やかで、私の中で夏のbest of summer breadです(^^)
そしてパキスタンのHunzaというところの
オーガニックイチジク丸ごとカンパーニュ、
生地は一緒でも中のフィリングの違いで二つの味が楽しめます。
今日、私の身体が求めているものはこの二つのトッピングでした。
酵母の健康診断、自分の欲している栄養は自己診断(笑)
どちらも五感で感じます。