講座レポート
かぶらずしのワークショップを開催しました。
日本発酵文化協会 発酵プロフェッショナル、ワークショップ講師の架谷千草です。
12月14日(土)「北陸の冬の味覚 さばのかぶらずし」のワークショップを開催させていただきました。
かぶらずしは、私の地元・北陸では、お正月には欠かせない料理です。初回は1月でしたが、今回第二回目は、参加された皆様が、自宅で漬けられてもお正月にちょうど食べごろになる時期に開催することができました。
参加された方の中には、金沢で食べておいしかったのでとか、お父様やお母様が北陸のご出身で作ってあげたくてとおっしゃる方もいらっしゃいました。
かぶに挟む魚の種類のアレンジやかぶ、魚の塩漬け、重石の塩梅などについて熱心に質問してくださって、「こんなに興味を持ってくださっているなんて・・・」ととても嬉しくて、じいんと胸がいっぱいになりました。。
ワークショップでは、漬け方のデモンストレーションの後、実際に濃厚な甘酒とかぶ、しめさばで、ご自身のかぶらずしを漬けていただきました。
そのあと、私が漬けたさばのかぶらずしと大根ずし、そして地元の漬物屋さんの鰤のかぶらずしとさばの大根ずしを試食して頂きました。
これから2月いっぱいまでかぶらずし作りには最適な時期です。ぜひ、二度三度と漬けていただき、ご自身やご家族の大好きな味のかぶらずしを作っていただきたいです。
今後はお正月のお料理にかぶらずしも加えて頂けたら嬉しいです。
「かぶらずし」のワークショップに午前・午後ともにたくさんの皆様のご参加、本当にありがとうございました。
かぶらずしは、江戸時代には作られていたそうです。
また、かぶらずしについて「四時常にあらず、年の暮れに霰に漬けて、早春のご馳走なり」と記した金沢の明治・大正の文豪泉鏡花が親交のある芥川龍之介に贈り、喜ばれ、師である尾崎紅葉に贈った際には絶賛されたという記録もあります。
これからもかぶらずしの伝統を大切にしながら、もっともっと味で喜んでいただける「かぶらずし」をご紹介していきます。よろしくお願いいたします。
次回の講座は2月15日(土)
アレンジ色々シュークリーム 発酵の優しい甘みを生かしたお菓子を作ってみよう!です。
皆様お待ちしております!