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『デブ菌』の話に花が咲く

今週末は、とても寒い日が続きました!
発酵プロフェッショナル 発酵ライター 香坂つぐみです。(お仕事用の名前に変わりました)
私が個人でお教室をしている『糀キッチン』では、『さといらず大豆と玄米麹で作る味噌教室』と『豆麹で作る豆味噌教室』を開催しました。
まさに寒仕込みでしたので、いいお味噌が出来上がると思っています。
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そんなお教室の雑談の中で、いろいろ考えて食べているのに、なかなか痩せれない・・・という話題になりまして、いろいろ探っていきました。
年齢的なもの!?とか体質的なこと!?とか食べ方のせい!?という話になりまして・・・
でも、もしかしたら、それは腸内細菌の中にいると言われている『デブ菌』の仕業ではないか!?って話題になりました。
『デブ菌』というのは、消化されたものをため込んでしまう菌のようです。
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昨年に、ちょっと話題になっていて、たまに話題にしていたのですが、腸内には『デブ菌』と『ヤセ菌』がいるらしく、肥満マウスの便を、痩せマウスに移植すると、痩せマウスがみるみる太ってしまったという実験があり、遺伝子解析の発展で腸内フローラにそのような細菌群が存在することがわかってきたみたいなんです。
腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいるのですが、悪玉菌を好む日和見菌「フィルミクテス門」と善玉菌を好む日和見菌「バクテロイデス門」がいて、悪玉菌を好む日和見菌「フィルミクテス門」を多く持っている方は太りやすい傾向にあるそうなんです。
腸内細菌は、両親や祖父母から引き継がれるものなので、腸内細菌が体質を左右することもあるそうなんですね。
よく『体質だから仕方ないわね~~」と言われる事、ありませんか?
『デブ菌』と『痩せ菌』の理想比率は、4:6、加齢と共に悪玉菌が増えるので、善玉菌を増やす食生活をすることが大事だそうです。
それに良いのが、生野菜やヨーグルト、そして納豆!!
納豆は、納豆菌自体が強くて、生きたまま腸に届いて繁殖し、腸内細菌を整えると言われ、大豆も食物繊維として効果が期待できます。
生野菜の生の酵素、乳酸菌、納豆菌。
冬太りを防ぐには、これが大事ですね!
じゃ、乳酸菌にも色々あって、何が良いんだろう~~という話題になり、「うちは、ケフィア菌で調子がいい」そして、インフルエンザに効くというプロバイオティクス売りの「明治Rー1」や「プロビオLG21」は効きすぎるという話になり、
27℃で発酵させて作るケフィア菌は、「そもそも体内で生きていけるのか・・・とか45℃帯で発酵するプロバイオティクスの菌だったら、体温に耐えられるよねとか、マニアックな会話を生徒さん交えて繰り広げてしまいました。
ひかないで付いてきてくれた生徒さん、お付き合い、ありがとうございました。
そういえば、「夏に熱中症で入院した時、毎日出たのは、ヤクルトとジョワでした!!」おじいちゃんおばあちゃん世代にはお腹に優しいのでしょうか?
27℃で発酵させて作るケフィア菌は、きっと体内では生きていけないかもしれませんが、我が家では、その菌のヨーグルトでお腹の調子がいいんです。
そして、40~45℃帯で発酵して作るプロバイオティクス菌は、体内で生きていき、腸まで届く乳酸菌かもしれませんが、我が家では、お腹を下してしまって、逆にビオフェルミンにお世話になるという本末転倒の事態になります。
この謎めいたミステリー、腸内細菌ってミステリーです!
菌ていうのは、環境が整いさえすれば、とても良く育ってしまいます。
ですので、私たちは『デブ菌』の育ちやすい腸内環境を作っちゃいけない!!という結論に達し、この話題は終結しました。
ちなみに、ケフィア菌はラクトコッカス属系の菌と7酵母菌はサッカロミセス・セレビシエで、プロバイオティクスの菌は、ラクトバチルス属とビフィズス菌でビフィドバクテリウム属の菌でした。
天然酵母パンを良く食べている我が家は、酵母菌入りが好きみたいです。
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そして、ヤクルトは、ラクトパチルス シロタ株、明治ブルガリアヨーグルトは、ストレプトコッカスサーモフィラス菌、ビヒダスは、ビフィドバクでリウムBB536株、カスピ海ヨーグルトは、ラクトコッカス クレモリスFC株でした。
皆様のいお腹に合う菌は、どんな菌でしょう?
発酵や菌好きが集まると、周りはびっくりでしょうが、こんなマニアックな話に花が咲きます。
寒い冬、腸内環境、大切にしましょう