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食品開発展2014~紅麹のひみつ~

東京ビックサイトで開催されている、『食品開発展2014』というイベントに、行ってきました。
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発酵ライター 浅川つぐみです。
この『食品開発展2014』は、食の安全性や品質の向上を目指す技術展で、企業向けのイベントです。
最新の健康食品や流行っている物、色々な健康や美容にまつわるものが沢山ありました。
今回、注目したのは、前回の発酵定例会で、興味深いお話をしてくださった、グンゼ(株)さんが、発酵食品である紅麹を作っているとのことで、お邪魔してきました。
グンゼ(株)といえば、すぐに肌着のメーカーと連想してしまいますが、実は、健康のも精通していて、発酵に着目し、素晴らしい素材を研究されています。
研究者の方の、熱心な研究とマニアックな世界に、魅了されてしまいました。
麹というものは、穀類に繁殖させると黄麹菌・黒麹菌・紅麹菌に分かれるそうです。
日常では、黄麹菌をよく使用しますが、沖縄などで有名な豆腐ようなどに、紅麹菌が使われています。
この紅麹菌で製麹された麹は、紅麹となり、血圧降下作用やコレステロールの生成を抑制する作用、防腐作用、がん抑制作用などがあることがわかり、紅麹には酵素だけではなく、身体に良いGABA・モナコリン・アセチルコリンなど有効成分も沢山含まれていることがわかっています。
中国などでは、漢方薬として用いられているそうで、血行を改善させ、胃腸を強くさせる作用があるそうです。
簡単に言うと、血圧を降下させ、胃腸の調子が良くなる発酵食品です。
また、紅麹は、コレステロールや血糖を低下させる効果もあるそうです。

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まだまだ、私たちが知らない麹の効果が、世の中には沢山あるようです。
グンゼ(株)さんのブースに行くと、沢山の紅麹が並んでいました。
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精白米に紅麹菌を付けて、発酵をさせていくとどんどん濃縮されるのか、色が濃くなって行きます。この工程で、100kgのお米が70kgになり、30kgのお米は発酵で炭酸ガスになり 、消えてしまうのだそうです。
紅麹菌の食欲、いや発酵力、半端ないですね!
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色々なタイプの紅麹。食品として毎日身体に取り入れやすい用に、濃度を薄く調整してあったり、逆にお薬的な効果を期待するために、濃度の濃い紅麹もあります。
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お菓子やパンにも使いやすいように、顆粒状の物や
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サプリメントのようにポリポリ食べられる大豆にまぶしてあるものもあります。
節分の豆まきに使ったら、テンション上がりそうです!
私が一番気に入って、興味があるものは、このライスパフです!
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お菓子に使ったら絶対可愛いです!
ホワイトチョコのトリュフにまぶしたり、ケーキのトッピングにしたいです!
和菓子にも使える~!
とにかくピンクの可愛い色というだけで、テンションが上がりますね!
そして、健康管理が出来、ちょっと甘く作っちゃったお菓子も、血糖の上昇を防いでくれることが期待できるので、食べることへの罪悪感も減ったりします。
あ~、紅麹そのものをもらって来れば良かったな∼、ピンクの甘酒が出来たかもしれないのに・・・
残念でした!
とにかく、ちょっと惚れ込んでいる素材です。
製菓材料店にも紅麹が結構安価でありますが、実は中国産も多く出回っているそうで、中国の物は、基準が日本と違うので、注意をしなくてはならないそうです。
2割程度のカビ菌の混入は、中国ではOKらしいです。ジェネリック医薬品の基準と似ていますね。
確かに、麹菌もカビ菌の一種ではありますけど、いいカビ菌ですから・・・
本当に、よい物を見つけて選ぶことが、健康への近道ではないかと、思うこの頃です。
この紅麹で、ピンクのスコーンを作ってみました!
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女子力と恋愛運がUPしそう~とお友達の評判になりました。
自然の発酵が醸し出す色、素敵ですね。