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夏の限定酒!日本酒スパークリング

こんにちは。
日本発酵文化協会 秋田支部の貝塚順子です。
 
東京から秋田へ移り住んでから約4ヶ月、ようやく秋田も本格的な夏を迎える季節となりました。
26年ぶりに秋田に住んで感じることは、とにかく水が美味しいこと、
その美味しい水から作られる野菜やお米が本当に美味しいこと。
まさに「自然の宝庫」という言葉がピッタリの県だと思います。
 
それらの土台と先人達の知恵のおかげで、
秋田ではたくさんの美味しい日本酒が生まれ、育まれてきました。
 
そしてここ数年は、夏になると日本酒業界はスパークリング真っ盛り!
皆さんも、酒販店やスーパーのお酒売り場で目にする機会が増えたと思います。
 
じつは私は「アンチ日本酒スパークリング派」でした。
初めて飲んだ日本酒スパークリングが、女性ウケを狙った、
単なる甘いだけの、これっぽっちも美味しくないものだったからです。
それからは「日本酒スパークリング?そんなのは邪道だ!」と、
ことあるごとに息巻いていた1人でした(笑)
 
ところが!です。
 
あるきっかけから、地元の小さな酒販店さん達が、
こぞって秋田のマニアックな日本酒から限定酒まで、
とにかくものすごい熱を持ってブログやFBで紹介しているのを知りました。
 
温度管理と輸送の問題から、地元秋田でしか飲む事ができず、
都内ではめったにお目に掛かれないものや、
小さな蔵のため生産本数が限られることから、
地元の人でもなかなか手に入らないもの、etc…。
 
ひとつひとつ愛を持って丁寧に語られる日本酒の中に、
最近は季節柄か「微発泡」「スパークリング」「にごり活性」
の文字が目立つようになってきました。
 
その熱い語りに引き込まれ、ある日、軽〜い気持ちで、
日本酒スパークリングを試してみることに・・・。
 

「何コレ!? 美味しすぎる!!!」

 
私の中でも何かがスパークした瞬間でした。
本当に美味しい。
 
爽やかで軽快な飲み口のあとに、キリッとした「日本酒らしら」もきちんと感じられる。
いったいあの時飲んだ日本酒スパークリングは何だったのだろうか?
という疑問さえもどこかに行ってしまうほど、衝撃的な美味しさでした。
 
今回はそんな私が試した中で、
本当にオススメのものばかりをピックアップしてみました!
 

ゆきの美人(活性にごり酒/秋田醸造株式会社)】

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秋田市内で、マンションの1階を蔵にしている珍しい酒蔵。
きめ細やかな泡が口の中で弾け、米の甘味を含んだオリと程よい酸味と辛口のキレが感じられ、
1人で軽く1本は空けてしまいそうな「危険な」お酒です(笑)
 

青春ノヤマト(活性にごり酒/秋田清酒株式会社)】

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珍しいブルーボトルがひときわ目を引く、瓶内二次発酵(シャンパンと同じ製法)の
日本酒スパークリング。キンキンに冷やすと清涼感がさらに感じられ、
目にも舌にも涼しい1本です。
 

そしてダントツNo.1はこちら!!

 

天蛙(あまがえる/低酒精発泡純米酒/新政酒造株式会社)】

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今、日本酒業界で最も注目されている、日本酒界のスター、
新政(あらまさ)酒造。
 
最初のひと口は、まるでデラウェアを口に含んだような、
爽やかな甘味が感じられるスパークリングワインのような味。
ところが直後に、日本酒らしいキレと旨味の変化が同時に現れる、
今までに体感したことのない日本酒スパークリング。
 
アルコール度数はなんと8%!
 
瓶内二次発酵(シャンパンと同じ製法)で作る発泡酒のため、
ガス含有量のコントロールが非常に難しく、造り手のみならず、
量販店も慎重な取り扱いが要求されるそうです。
そのため、県内でも取り扱いが許されている小売店は10店舗のみ。
お目に掛かれる機会があれば、ぜひとも試して頂きたい日本酒スパークリングです!
 
これからも秋田の蔵元がどんなおもしろい日本酒を造り出し続けるのか、
ますます目が離せません!