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善玉菌を育てましょう

ゴールデンウイークも、残すところあと1日になってしまいました。
発酵プロフェッショナル、発酵ライター 浅川つぐみです。
連休中にあまり嬉しくない発表がありました。
2015年の国立がん研究センターの予測で “2015年に新しくがんと診断される人の数は98万2100人、がんで死亡する人は37万900人、診断される人で最も多いのは大腸がん”ということが発表されました。
最近、腸に関する事が注目されているように思います。
身体のほとんどは、脳の指令によって動いていますが、腸は脳の指令なしで独自に働きます。
腸の大切な機能には、体内に入った有害な菌が入ってくると、吐き出したり、下痢を起こしたりし、体外に排除します。
この時、腸は、脳の指令なしに独自で判断を行い、肝臓やすい臓などほかの器官に指令を出し、適切に処理するため、『第二の脳』と言われています。
腸の中でも注目されているのは大腸で、大腸を通る内容物は、腸の働きぶりによって『発酵』と『腐敗』のどちらかが起こり、『腐敗』が起きた場合は、有害物質が腸壁を通じて体内を巡ってしまうという事なので大変です。
腸は、『健康の発信源』でもあり、『病気の発信源』でもあるんですね。
腸に良い働きぶりをしてもらわないと困ります。
大腸がん発症リスクにも腸内細菌が大きくかかわっているそうで、腸内に悪玉菌が増えてしまうと、腐敗が起こり、有害物質が作られ発がん性物質になってしまうそうなんで、
そういうことを踏まえると、次世代に増え続ける大腸がんを救う事が出来るのは、やはり発酵食品なのではないか、と思ってしまいます。
お漬物、納豆、みそなどはそれを口にすることで知らず知らずのうちに、乳酸菌や納豆菌などの善玉菌を、手軽に取り入れることが出来ます。
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これらの伝統的な発酵食品をもっと見直して、腸内環境を元気に育てましょう!
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腸内細菌は、はがれた腸の粘膜や大腸に送り込まれた食べかすを栄養源にしているそうですが、善玉菌と悪玉菌の食べるものは違うそうです。
ちなみに、善玉菌のエサになるものは、乳糖やブドウ糖、食物繊維だそうで、悪玉菌が好むのは、たんぱく質だそうです。
確かにお肉中心の食生活をしてる方に、大腸がんが多いと聞いたことがあります。
ですが、どの栄養素も身体を作るには大切な物。
過剰摂取に気を付けて「肉を食べたら、3倍の野菜を食べる」という食生活を心がけながら体調管理をしたいものですね。
ゴールデンウイークは、人も集まり、美味しい物も沢山いただいた方も多いと思います。
連休明けは、適度な運動と食生活を見直して、またお仕事頑張りましょう!