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第5回 発酵マイスター定例会

日本発酵文化協会主催の『第5回 発酵マイスター定例会』が、先日開催されました!
発酵プロフェッショナル、浅川つぐみです。
発酵プロフェッショナルと発酵マイスターの方達が、ともに勉強し、刺激しあう定例会も5回目となりました。
今回も横山貴子理事長、代表講師の是友麻希先生はじめ、
日本発酵文化協会の理事であり、特別顧問でいらっしゃる東京農業大学 応用生物学部 醸造科学科教授の柏木豊教授と、
外部からの公演では、江戸前くずもちの(株)山信食産 代表取締役社長の小山信太郎氏によるマニアックな発酵のお話を聞くことが出来ました。
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特別顧問でいらっしゃる東京農業大学 応用生物学部 醸造科学科教授の柏木豊教授は、『味噌中の脂肪酸エステルの分析』について、詳しくお話してくださいました。
味噌中の脂肪酸エステルは、発酵熟成によって生成され、それが味噌の種類や発酵期間の経過によってどのような機能や効能として現れるのか、味噌の種類によりどのような違いがあるのか、今後の味噌の品質の指標として使う事が出来るのではないかと興味深い研究の話をして下さいました。
江戸前くずもちの(株)山信食産 代表取締役社長の小山信太郎氏は、『弾けろ!江戸前くずもち』というタイトルで、お話をしてくださいました。
『江戸前 久寿餅(くずもち)』は、葛粉を使うのではなく、小麦でんぷんを1年半以上発酵させたくずもちです。
そして、『和菓子唯一の発酵食品』で、発酵することにより、弾力が出る『奇跡の餅』だそうで、アメリカの学会でも発表されているそうです。
1年半以上発酵させて、賞味期限が2日という『和菓子界の蝉』、『和菓子業界の絶滅危惧種』といわれるのは、それだけ、手間ひまがかかり貴重なもので、絶えさせてはいけないものなのですね。
そういう日本の発酵食品、伝えて守っていけたらいいな、と思います。
その他にも、発酵プロフェッショナルによる研究発表や新たに認定講師になられた発酵プロフェッショナルのお披露目や最近の活動状況など、精力的に活動している様子の報告などもありました。
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そして、毎回楽しみなのが、第2部の持ち寄りパーティー~!
ごく一部ですが、こんなお料理が並びました。
毎回、発酵マニアなメンバーの手作り発酵食品やこだわりの発酵食品、お気に入りの発酵食品や広めたい発酵食品などなど、所狭しと並びました!
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それぞれ持ち寄った発酵食の情報交換や久しぶりに会った仲間との再会に、話が弾み、あっという間に時間が過ぎてしまいました!
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発酵マイスターや発酵プロフェッショナルの皆様には、普段は、様々な活動やお仕事をしていると思いますが、共通しているものがあるように思います。
それは、『人の為に、一生懸命になるのが好き』ということ。
自分の持っている知識や得意分野をシェアして助け合い、 利益を追求するのではなく、人との繋がりを大事にする。
知りたい人がいるから、伝える人が必要で、自然とそういう人が全国から集まってきているように思います。
昔から、人が人に伝えるという当たり前にやってきたことを、絶やさないように皆で頑張っていけると楽しいなと思います。
あっという間に、楽しい時間は過ぎ、別れをおしみながら集合写真をパチリ。
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今回、皆さんの素敵なお写真は、発酵プロフェッショナルの信田陽吉さんにご提供いただきました。
ありがとうございました!
素敵なご縁が沢山つながりますように!!