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天照大御神様のお食事

秋らしくなってきました。
先日、娘と「日本の聖地」、「日本一の神社」と言われる伊勢神宮に、行ってきました。
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伊勢には、内宮に『天照大御神』様が、外宮には『豊受大御神(おようけのおおみかみ)』様がいらっしゃいます。『天照大御神』は、世界を照らす太陽にも例えられ、八百万の神様の中の中心となる神様で、『豊受大御神』は、天照大御神の食事を司る神様です。
少し前までは、神様にあまり興味もなく過ごしていましたが、最近なんとなく面白いな、と思い始めました。
今回、伊勢に行き、稲作から始まった日本の食文化に触れ、お米に感謝すること、食事というものが、自分の身体や精神を作って行くことを再認識した旅でもありました。
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日本の伝統食というものは、素晴らしい物だと思います。
今回は、とても面白い場面に、遭遇しました。
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忌火屋殿(いみびやでん)というところです。
人ごみの中、神社にお参りするのは、なんだか残念なので、娘と朝7時に内宮に向かい、人がまばらな伊勢神宮を堪能しました。
ここは、神さまにお供えする神饌(しんせん)が調理されるところです。
 「忌火(いみび)」とは、「清浄な火」ということで、御火鑽具(みひきりぐ)を用いて清浄な火をきり出し、この火を使ってお供えものを調理するということですが、
早朝ここを通った私たちは、なんと神社の白い調理着を着た方が、大きな市場の箱のような物にアワビを殻ごと山積みにリヤカーで運んでいるのに遭遇しました。
最初は、「なぜアワビをこんなに沢山運ぶのだろう」と思いましたが、
伊勢神宮では、毎日欠かすことなく、朝夕『天照大御神』に、お食事を奉るとのことで、その準備の為だったようです。
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その、殻つきアワビのどっさり入った市場の箱のようなものを引っ張って行った先は、忌火屋殿の裏口でした。
そっと覗いてみると、職人さんたちが調理棚にいろいろ用意したり、調理をしているようでした。
中に明かりが見えますね。
この忌火屋殿の中から、嗅いだことのあるような、酸っぱい酸味のある香り・・・これは、発酵食品の香りです!
北海道の飯鮨のような、ぬか漬けのような香りがしました。
『天照大御神』のお食事は、蒸したお米と、のしアワビと、数品のおかずと聞いております。
その数品のおかずの中に、発酵食品が入っているとするのならば、ありがたい日本の伝統食の発酵食品を廃れさせてはいけないなぁ・・・と改めて強く思いました。
早起きで、朝日をたっぷり浴びて、三文の徳をした私達も、おかげ横丁で伊勢の名物を色々いただきました。
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赤福ぜんざいに、おかげ横丁の伊勢萬という酒造屋さんの酒粕の甘酒とお酒達に、伊勢うどん。
そして、行った先々でお守りやおみくじも楽しみ、日本の文化や神様に触れ、神聖な気持ちで帰ってきました。
日本という国は、どこに行っても、なんらかの形で、その土地の発酵食品があるように思います。
発酵っていうものが、日本の風土と結びつき、長く愛されていて、長く身体に良いとされているものなのですね!
続けていきたい食文化です!
そして、お知らせです!
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